ニーレジハーザ(英語表記)Nyíregyháza

デジタル大辞泉 「ニーレジハーザ」の意味・読み・例文・類語

ニーレジハーザ(Nyíregyháza)

ハンガリー北東部の都市。ティサ川上流域に位置する。古くから温泉保養地として知られる。砂質土壌が広がり、果物野菜生産が盛ん。オスマン帝国占領からの解放後、スロバキア人入植鉄道敷設に伴い発展した。第二次大戦中、多くのユダヤ系住民がホロコースト犠牲となった。ニーレジュハーザ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ニーレジハーザ」の意味・わかりやすい解説

ニーレジハーザ
Nyíregyháza

ハンガリー北東部サボルチュ・サトマール県の県都人口11万6145(2005)。約5000km2に及ぶ砂地高台であるニールシェーグ地方の経済・文化・交通上の中心地。砂地を利用した果物(リンゴスモモ)や野菜(ジャガイモ)の生産が有名。近年農業関連工業の発展が著しい。オスマン・トルコ支配下の18世紀からスロバキア人が入植して人口が増え,19世紀後半から都市化した。市の郊外には集村ではない孤立居住(タニャ)が多い。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニーレジハーザ」の意味・わかりやすい解説

ニーレジハーザ
にーれじはーざ
Nyíregyháza

ハンガリー北東部、サボルツ・サトマール県の県都。人口11万8795(2001)。ルーマニアウクライナ、スロバキアの国境に近いチサ川上流域に位置し、古くからの交通の要衝。周辺地域は砂質土壌に富み、良質のジャガイモ、タバコ、リンゴ、スモモなどを産し、この地方の農産物の集散地となっている。1699年トルコの占領から解放されてのち、18世紀に鉄道が敷設され、以後急速に発展した。

[古藤田一雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニーレジハーザ」の意味・わかりやすい解説

ニーレジハーザ
Nyíregyháza

ハンガリー北東部,ニール地方の中心都市。農産物の集散地。周辺は砂質地帯で,ジャガイモやトウモロコシ,タバコ,ヒマワリ,果樹の栽培が盛ん。 16~17世紀のオスマン帝国占領時代に一時衰微したが,18世紀に入りスロバキア人が入植し,19世紀後半には鉄道が開通して急速な発展をとげた。第2次世界大戦後は軽工業も盛んになった。近郊に保養地ショーシュトー鉱泉がある。人口 11万 4596 (1991推計) 。

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