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ヌーボー・レアリスム Nouveau Réalisme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヌーボー・レアリスム
Nouveau Réalisme

現代美術用語。新現実主義。 1960年ミラノで開かれた Y.クライン,J.ティンゲリー,F.アルマン,R.アンスら6人のグループ展の出品作に批評家 P.レスタニーが与えた名称。作品がいずれも再現という手段によらず,現代社会の産物をそのまま素材とすることによって,今日の現実を表わしているというのがその理由であった。のちにクリスト,D.スペーリらが参加し,60年代ヨーロッパの新しい美術の動向として注目された。

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百科事典マイペディアの解説

ヌーボー・レアリスム

1960年,批評家ピエール・レスタニーが中心となって展覧会と宣言を行ったフランス前衛美術のグループ。〈新しい現実〉という名称の通り,時代状況をそのまま提示することをスローガンとした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヌーボー・レアリスム
ぬーぼーれありすむ
nouveau ralismeフランス語

フランスの批評家ピエール・レスタニーPierre Restany(1930―2003)によって、パリ在住の画家・彫刻家を中心に組織された運動で、「新しい現実主義」の意。1960年4月ミラノのアポリネール画廊で最初の宣言を発表し、「社会の現実を論争の意図なくありのままに記録する」ことを表明した。ついで6月、パリのリーブ・ドロワット画廊で「現実は虚構をしのぐ」のモットーで「パリとニューヨークのヌーボー・レアリスム展」を催した。メンバーは、イブ・クライン、ジャン・ティンゲリー、ニキ・ド・サンファール、フェルナンデス・アルマンFernandez Arman(1928―2005、本名アルマン・フェルナンデスArman Fernandez)、セザールCsar(1921―98、本名セザール・バルディッチーニCsar Baldiccini)、ダニエル・スペーリDaniel Spoerri(1930― )らにニューヨークのネオ・ダダの美術家たちが加わる。彼らは抽象表現主義への反動として、現代の都市的現実の呈示をねらう一種の反芸術を展開した。62年にニューヨーク、63年にミュンヘン、70年にミラノで凱旋(がいせん)展を催し、その運動を終えた。[野村太郎]
『ピエール・レスタニー著、日向あき子訳「ヌーボー・レアリスムとネオダダ」(『美術手帖』1962年12月号所収・美術出版社)』

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