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ネグサレセンチュウ Pratylenchus; root lesion nematode

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネグサレセンチュウ
Pratylenchus; root lesion nematode

袋形動物門線虫綱チレンクス目ホプロライムス科ネグサレセンチュウ属の種類の総称。体長 0.5~0.8mm,体幅 0.02mm。植物の根に内部寄生し,根の組織内を移動しながらくされ症状を引起す。たとえばミナミネグサレセンチュウ P. coffeaeはサツマイモやジャガイモに,チャネグサレセンチュウ P. loosiは茶,ナシ,ミカンなどに寄生して,ともに大害を与えている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ネグサレセンチュウ【root‐lesion nematode】

プラティレンクス科Pratylenchinae亜科のセンチュウの総称で,やや冷涼な地帯に多いキタネグサレセンチュウPratylenchus penetrans,温暖な地帯に多いミナミネグサレセンチュウP.coffeaeなど農業上重要な種類が多い。サトイモダイコン,ゴボウ,レタス,イチゴ,クローバー,チャ,その他多くの作物が被害を受け,寄主範囲が広いため作物の作り方を変えたりして行う防除はしにくい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネグサレセンチュウ
ねぐされせんちゅう / 根腐線虫
rootlesion nematode
[学]Pratylenchus spp.

袋形(たいけい)動物門線虫綱の1属の総称。世界的に広く分布する重要な植物寄生線虫の一群で、雌雄ともに体長0.5~0.8ミリで細長い。イネ科牧草に被害を及ぼす草地線虫meadow nematodeとして古くから知られていた。線虫は根の組織内を移動しながら産卵増殖し、根を壊死(えし)崩壊させ、植物を枯死させる。線虫が被害を及ぼす植物(寄主範囲)は広く、ジャガイモ塊茎、サツマイモ、サトイモ、キク、イチゴ、モモ、チャ、スギ苗などで被害が目だつ。50種近くのうち、日本では、キタネグサレセンチュウP. penetransが関東地方以北に、ミナミネグサレセンチュウP. coffeaeが関東地方以南に、チャネグサレセンチュウP. loosiがチャ栽培地帯にそれぞれ広く分布するほか、約10種が知られている。[一戸 稔]

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