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輪作 りんさくrotation of crops; crop rotation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

輪作
りんさく
rotation of crops; crop rotation

輪栽農法ともいう。同一耕地に穀物,野菜および牧草などを一定順序に従って,一定年限ごとに循環して作付けする農法。 1730年イギリスのノーフォーク四圃輪栽 (小麦→クローバー大麦→かぶ) が始りと伝えられる。これによりイギリスの農業は急激に発展,以後ヨーロッパ各地に広まり,ヨーロッパ農業の普遍的な農法として普及した。空中窒素を固定し土地の肥沃度を増すため作物にマメ科植物を加え,労働力を豊富に投入し,畜産も導入した集約的な土地利用法が特色。作付け作物の数によって4年輪作,5年輪作などがあり,多い場合は 12年輪作もある。地力維持,労働力配分の均等化,病虫害の減少に効果が大きい。

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デジタル大辞泉の解説

りん‐さく【輪作】

[名](スル)同一耕地に一定年限をおいて異なる種類の作物を交代に繰り返し栽培すること。地力の低下や病虫害の発生を防ぐ効果がある。輪栽。⇔連作

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百科事典マイペディアの解説

輪作【りんさく】

同じ土地に性質の異なった数種類の作物を何年かに1回のサイクルで作っていく作付方式。作物の多くは連作をすると次第に収量・品質が低下するので,それを避けるために行う。
→関連項目穀草農法団粒構造有畜農業

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農林水産関係用語集の解説

輪作

一定年の期間、同じほ場において種類の違う作物を一定の順序で栽培することをいう。労働配分の均衡化、土地利用率の向上、危険の分散といった効果があるほか、土壌伝染性病害虫や雑草の発生抑制、肥料の利用効率の向上、土壌養分のバランス維持による地力の維持増進等を図る効果とされている。

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世界大百科事典 第2版の解説

りんさく【輪作 crop rotation】

地力維持をはかりながら永続的に安定した作物生産を続けることを目的として,生態的特性が異なり,しかも相互に補完し合える作物を一定の順序で組み合わせ,同じ場所で繰り返し循環して栽培すること。輪作の思想,技術はヨーロッパの畑作において生まれたものである。古代ヨーロッパの農法は焼畑などの移動耕作から,放牧地の一部に固定した耕地を設けて穀物生産を行う農法へと移行したが,無肥料,連作のために急速に地力が低下し,まいた種子の数倍の収穫さえむずかしい状態が続いた。

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大辞林 第三版の解説

りんさく【輪作】

( 名 ) スル
地力の維持と病虫害をさけるため、同じ土地に生態的性質の異なる作物を一定の期間を置いて周期的に栽培すること。輪栽。 ↔ 連作

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

輪作
りんさく

作物を一定の順序に周期的に交替させて作付けすること。同じ畑に作物を連作すると地力が低下して収量が減る。輪作はこれの防止と、飼料の確保の両目的から、古くヨーロッパの農業において発達した。
 初期には土地を穀物畑と家畜飼料用の草地とに二分し、穀物畑の地力が失われてくると草地を畑にして交替させていた。その後、穀物栽培の割合が増えるにつれて、耕地を三区分し、一区は休閑し、他の二区に春播(ま)きムギおよび秋播きムギを作付けて、年々これらを交替させる三圃(さんぽ)式輪作にかわり、さらに休閑地にもマメ科植物を植えて積極的に地力を増す改良三圃式に発展した。また畑をいくつかに区画して、各区に穀物と牧草とを数年おきに規則的に交替させ、家畜を媒介として地力を維持する、穀草(こくそう)式とよばれる農法が行われた。19世紀以降は、休閑地を廃して、マメ科作物や飼料作物を穀物と一定の順序で交替に作付けて、地力の消耗を合理的に防止し、家畜飼料の生産も強化した輪栽(りんさい)式農法が発達した。その代表的なものが、ドイツを中心に普及したノーフォーク式輪作であった。しかし近年は地力の維持・増強は肥料を施すことで可能となったため、輪作はむしろ労力投下の年間平均化や適正配分、災害による危険の分散など経営の合理化や安定のための意義が強くなった。輪作はこのほか、連作による病気や害虫の発生、雑草の増加を防ぐことに効果がある。作物の種類がかわると病害虫・雑草の種類や生態が異なるためである。また草地を輪作に組み込むことによって、土壌侵食を防ぐことも重要な効果としてあげられる。
 日本の畑作地では土地の有効利用と地力維持を主眼に輪作が行われ、ジャガイモ―コムギ―ダイズによる2年輪作、ジャガイモ―コムギ―クローバー―トウモロコシの順の3年輪作など、さまざまな形式がある。一般には途中にマメ科作物を組み込んで地力の増加を図っている。最近では畜産の発達に伴って、飼料作物を主軸にして、これに穀物や野菜を組み込む形式の輪作も多くなってきている。なお、水田稲作は連作障害がないので、輪作は必要がない。しかし数年ごとに水田を畑に転換して牧草や畑作物を栽培する、田畑輪換(でんぱたりんかん)は、雑草の防除や土壌線虫の防除などに効果があるうえ、作土の土壌改良に有効で、水稲作にも、畑作にも増収となる。したがって今後の水田作経営においても、輪作の意義は重視されている。[星川清親]

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世界大百科事典内の輪作の言及

【三圃制】より

…ヨーロッパ中世で典型的に発達した農法で,穀物畑における3年単位の輪作を根幹とする。三圃農法ともよばれる。…

【有畜農業】より

…一方,耕種部門からは作物の茎葉,野菜くずなどの副産物が生産され,これらが家畜の飼料として利用される。さらに,年間を通じて土地の効率的な利用を図るため,同じ土地に同じ作物を栽培することによって生ずる収量の減少,病虫害の発生などを避けるために,夏作物・冬作物,イネ科・マメ科・根菜類などの種類の異なる作物の組合せによる輪作が要求される。飼料作物も輪作作物として重要な役割を果たす。…

※「輪作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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