コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ノープリウス(英語表記)nauplius

翻訳|nauplius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノープリウス
nauplius

節足動物門甲殻亜門に属する種類,いわゆる甲殻類の初期幼生。一般に下等甲殻類の孵化後の最初の幼生で,十脚類などの高等甲殻類はノープリウス期を卵内で過ごし,さらに進んだ時期になってから孵化する。体は扁平,楕円形で,まだ頭胸部と腹部に分化していず,口はあるが肛門は開いていない。背面の正中線前方には 1個のノープリウス眼をもち,明暗を感じることができる。未分化の第1触角,第2触角と大顎の 3対の付属肢をもち,これらを使って活発に遊泳する。脱皮後,頭胸部から腹部が分化し,肛門が開き,顎脚の原基が形成される時期をメタノープリウスと呼んで区別する。その後の発生は各動物群ごとに著しく異なる。(→節足動物発生学

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ノープリウス

甲殻類の幼生。下等甲殻類では孵化(ふか)後最初の幼生であるが,カニ類など高等甲殻類ではこの時期を卵の中で過ごす。3対の肢とノープリウス眼といわれる1個の眼が特徴。盛んに泳ぐ。さらに発育するとフジツボ類ではキプリスエビ類ではミシス,カニ類ではゾエアからメガロパとなり,さらに変態や脱皮を重ねて成体となる。
→関連項目甲殻類

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

ノープリウス【nauplius】

甲殻類の幼生の一段階。卵から孵化ふかしたばかりの時期。カニ類はこの時期を卵内で過ごす。三対の頭部付属肢をもつ。ナウプリウス。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内のノープリウスの言及

【エビ(海老∥蝦)】より

…タラバエビ科のすべての種と,テッポウエビ科の一部では雄性先熟の性転換が行われるため,大型個体はすべて雌である。卵を産み放つクルマエビ類とサクラエビ類では,卵は3対の頭部付属肢だけをもつノープリウスnauplius幼生として孵化するが,他のエビ類はもう少し進んだ時期のゾエアzoea幼生として孵化する。浮遊生活の間に脱皮を繰り返し,ミシスmysis幼生となり,その後稚エビに変態するが,後期幼生であるミシス幼生は各種ごとに特徴的な形態をもつことが多く,特別の名称が与えられている。…

※「ノープリウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

RE100

2014年に国際環境NGO「The Climate Group」が開始した国際的な企業連合。業務に使用する電力の100%を再生可能エネルギーに転換することを目的としている。認定を受けるためには、「企業...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android