翻訳|Hyde Park
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
イギリスのロンドンにある公園。それ自体の全面積は361エーカー(146ha)だが,サーペンタインSerpentineとよばれる湾曲した細長い池を挟んで西側のケンジントン・ガーデンKensington Gardens(ケンジントン宮殿の庭園で,アルバート公の記念碑などがある)とひと続きの,600エーカー(243ha)以上の大公園となっている。本来はウェストミンスター・アベーの所領であったが,ヘンリー8世が王領の猟場とし,チャールズ1世時代から行楽地となった。1851年には第1回万国博覧会がここを中心として催された。オックスフォード通りに面する北東隅にマーブル・アーチ(ジョン・ナッシュ設計)があり,その内側は日曜ごとに素人政論家が演説をぶつスピーカーズ・コーナーである。このあたりは1196年から1783年まで続いたイギリス最大の処刑場タイバーンTyburnの跡でもある。南東隅はハイド・パーク・コーナーとよばれており,ウェリントン公の邸宅があって,いまは博物館になっている。
執筆者:川北 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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