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ハスドルバル ハスドルバル Hasdrubal

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハスドルバル
ハスドルバル
Hasdrubal

[生]?
[没]前221
カルタゴの将軍。ハミルカル・バルカスの婿。義父を助けてスペインに渡り,父の死後スペイン支配を受継ぎ (前 229~228) ,新首都「新カルタゴ」を建設,軍事力よりも外交手腕により領土を広げ,前 226ローマとの交渉により境界線をエブロ川に定めた。

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ハスドルバル
ハスドルバル
Hasdrubal

[生]?
[没]前207
カルタゴの将軍。ハミルカル・バルカスの次男,ハンニバルの弟。ハンニバルイタリア遠征 (前 218) に際してスペインの指揮をゆだねられ,ローマのスキピオ兄弟と戦ったのち (前 218~208) ,ハンニバルと合流するため中部イタリアまで侵入したが,ローマの執政官 (コンスル ) G.ネロと M.サリナトルによってメタウルス川の戦いで敗れて殺された。

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ハスドルバル
ハスドルバル
Hasdrubal

[生]?
[没]前203頃
カルタゴの将軍。第1次ポエニ戦争にカルタゴ軍を指揮したギスコの子。前 214~206年にマゴとともにスペインのカルタゴ軍を指揮したが,前 206年にイリパでスキピオ・アフリカヌス (大スキピオ) の率いるローマ軍に敗れた。

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ハスドルバル
ハスドルバル
Hasdrubal

カルタゴの将軍。ボイオチア地方の指揮官。前 150年にカルタゴ軍を率いてヌミディアマシニッサと戦い,敗れて死刑を宣告されたが逃れ,第3次ポエニ戦争勃発とともに将軍職に復し,カルタゴを守ったが,スキピオ・アエミリアヌス (小スキピオ) に包囲されて降伏 (前 146) ,イタリアで没した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハスドルバル【Hasdrubal】

?‐前221
カルタゴの将軍,政治家。ハミルカル・バルカスの女婿。民衆を後ろだてとし,外交的手腕にも優れていた。前237年ハミルカルとともにスペインに渡り,その死後,将軍に選出されて(前229),カルタゴ・ノウァをたて(前228),原住民との結びつきをはかりつつ,中部スペインまでカルタゴ勢力を伸張させたが,ローマの介入を招いたため,前226年,エブロ条約を結んで,勢力圏をエブロ川の南に限定した。しかし,条約はローマが将来スペインの問題,ひいてはカルタゴの問題に介入・干渉する余地を残した。

ハスドルバル【Hasdrubal】

?‐前207
カルタゴの将軍。ハミルカル・バルカスの息子,ハンニバルの弟。前218年,第2次ポエニ戦争の勃発とともにハンニバルが遠征の途についた後,スペインの軍指揮権をゆだねられたが,前209年大スキピオの率いるローマ軍にカルタゴ・ノウァを奪取され,前208年バエクラの戦にも敗れた。その後,ハンニバルに合流しようと長駆,兵をイタリアに進めたが,メタウルスの戦闘で敗死した。第一級の将軍という評価づけがなされている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハスドルバル
はすどるばる
Hasdrubal
(?―前221)

カルタゴの部将。ハミルカル・バルカスの女婿。ハンニバルの姉の夫にあたる。紀元前237年ハミルカルとともにスペインへ遠征。のち北アフリカヌミディア人の蜂起(ほうき)を鎮圧し、ここにカルタゴの支配を及ぼそうと企図した。前229年ハミルカルの死後スペインでの命令権を継ぎ、イベリア人の貴族と姻戚(いんせき)関係に入るなど外交術を駆使して支配を強め、都市カルタゴ・ノバを建設してバルカス家の威勢をこの地に確立した。彼はここにヘレニズム的な新王国の建設を計画して王城を造営し、ギリシア風の貨幣も鋳造した。だが彼のスペイン経営はローマとの緊張を生み、交渉の結果スペイン北東部のエブロ川以南をハスドルバルの勢力圏とする合意が成立した。[田村 孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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