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ハゼノキ ハゼノキ Rhus succedanea

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハゼノキ
ハゼノキ
Rhus succedanea

ウルシ科の落葉小高木で,東南アジアの暖地に生じる。ロウノキまたはリュウキュウハゼともいう。西日本の暖地に自生がみられるが,これは栽培品が野生化したもので,古くからろうをとるために各地で栽培された。

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百科事典マイペディアの解説

ハゼノキ

ウルシ科の落葉高木。ハゼとも。果実から木蝋をとるため栽培され,本州(関東以西)〜沖縄の暖地には野生化した株も見られる。葉は大型の奇数羽状複葉で,広披針形の小葉9〜15枚からなり,枝先に集まる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハゼノキ【wax tree】

暖地の山野に野生し,秋に美しく紅葉するウルシ科の落葉高木(イラスト)。高さ10m,直径60cm以上となる。小枝の先端に集まる葉は互生し,奇数羽状複葉で長さ15~25cm。革質の無毛の小葉は7~15個,披針形または卵状披針形で,長さ5~10cm。初夏,葉腋(ようえき)に長さ5~11cmの円錐花序を出し,多数の黄緑色の小花をつける。花は雑性で径2mmぐらい。萼片と花弁は5個,おしべは5本。核果(実)は扁球形で斜めひし形状円形,淡黄色,径6~8mm。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハゼノキ
はぜのき / 櫨木
[学]Rhus succedanea L.

ウルシ科の落葉高木。高さ10メートルに達する。葉は枝先近くに集まってつき、4~6対の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は卵状披針(ひしん)形で長さ6~8センチメートル、全縁で先は鋭くとがり、毛はない。秋、美しく紅葉する。雌雄異株。5~6月、枝先近くの葉腋(ようえき)に円錐(えんすい)花序をつくり、小さな黄緑色花を多数開く。雌花、雄花ともに萼片(がくへん)、花弁各5枚。雄花は雄しべ5本、雌花は退化した雄しべ5本と1本の雌しべがある。核果は白色、扁平(へんぺい)な腎臓(じんぞう)形で径約1センチメートル。果皮はろうを含み、これから木ろうをつくるので、別名ロウノキともいう。近縁種のヤマハゼによく似るが、ヤマハゼは葉裏に毛が生えるので区別できる。
 中国、インドシナ原産で、琉球(りゅうきゅう)から最初に渡来したので、リュウキュウハゼの名もある。現在本州から九州に野生しているのは、古くからろうをとるために植栽されていたものが逸出したものとされている。[古澤潔夫]

文化史

ハゼの古名はハジで、『日本書紀』には「梔(し)、此をば波茸(はじ)と云(い)ふ」と出る(巻2・初代下)。ハゼでつくったはじ弓は『古事記』(上巻)、『万葉集』(巻20.4465)にみられる。古代のハゼはヤマハゼあるいはヤマウルシである。現名のハゼノキ(リュウキュウハゼ)の本土への渡来は、神谷宗湛(かみやそうたん)(1553―1635)が肥前(佐賀県)唐津(からつ)や筑前(ちくぜん)(福岡県)に導入、永禄(えいろく)年間(1558~70)大隅(おおすみ)(鹿児島県)根占(ねじめ)村雄川(おがわ)に、1645年(正保2)桜島に伝来など諸説がある。室町時代のころからウルシやヤマウルシのろうでろうそくがつくられ始め、リュウキュウハゼによるはぜ蝋はろうそくの生産を安定させたが、それでも量は少なく、高価で、江戸時代を通じ、普段使用されることはなかった。[湯浅浩史]

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世界大百科事典内のハゼノキの言及

【ウルシ(漆)】より

…果序は下垂し,果実は扁円形で直径6~8cm。 インドシナ半島からインドにかけて分布するハゼノキのインドウルシと呼ばれる型からは,質は悪いが漆が採取される。漆は英語でJapanese lacquerと呼ばれるように,東アジア地域にほぼその利用は限られている。…

【筑後国】より

…旧国名。筑州。現在の福岡県南部。
【古代】
 西海道に属する上国(《延喜式》)。古くは筑紫国の一部であったが,律令制の成立とともに前後に分割され,その当初は筑紫後(つくしのみちのしり)国と称され,ついで筑後国となった。三潴(みぬま∥みむま),御井(みい),御原(みはら),山本,竹野(たかの),生葉(いくは),上妻,下妻,山門(やまと),三毛(みけ)の10郡を管し,国府・国分寺は御井郡(久留米市)に所在した。…

【有毒植物】より

…コンニャク,キーウィフルーツでも同じ現象がみられるが,原因をシュウ酸カルシウムだけとする説には疑問がある。ウルシ,ハゼノキ,ヌルデ,マンゴーなどウルシ科植物による強いアレルギー性皮膚炎の原因は含有成分のウルシオールにある。イチョウの果肉(種皮)や葉に含まれるギンゴール酸も皮膚炎をおこす。…

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