ハタザオ(旗竿)(読み)ハタザオ(英語表記)Arabis glabra; tower mustard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハタザオ(旗竿)」の意味・わかりやすい解説

ハタザオ(旗竿)
ハタザオ
Arabis glabra; tower mustard

アブラナ科越年草。北半球の温帯から暖帯にかけて,広く分布する。日本各地の山野日当りのよいところや海岸の砂地に生える。主根白色で細長く,地中にまっすぐに入る。茎は1本だけが竿のように直立し,下部だけに毛が生え,通常分枝しない。根出葉は倒披針形でロゼット状に広がり,下部の茎葉とともに両面とも叉状毛と星状毛をもつ。上部の茎葉は披針形で無毛,基部は鏃 (やじり) 形となり茎を抱く。初夏茎頂に細長い総状花序をなして,帯黄白色で小型の十字花を多数つける。果実は長さ4~5cmもある細長い長角果で,熟すると果皮が2つに裂け,種子を放出する。

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