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ハバナ ハバナHavana

翻訳|Havana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハバナ
Havana

キューバの首都。スペイン語ではラアバナ La Habana。キューバ島の北西岸,メキシコ湾に臨む港湾都市。 1514年南のカリブ海沿岸のバタバノ付近に建設され,1519年現在地に移転。 16世紀には本国とアメリカの植民地の間を往来するスペイン船の停泊地として発展し,17世紀後半には外敵に備えて要塞化された。その後,1762~63年にはイギリスに占領されたが,奴隷貿易および一般貿易の中継港として,さらに周辺の農業地帯の中心地として砂糖,コーヒー,タバコ,ラム酒の積出港として繁栄。 1898年スペインからの独立とともにキューバの首都となり,政治,経済,文化の中心地となった。 1959年のキューバ革命以後,国の経済政策の変化に伴って,市も大きく変容している。国内最大の工業中心地で,食品,造船,自動車,蒸留酒,繊維,金属などの工業が市内外に集中。たばこ,特に葉巻は有名。革命後は漁業にも力が注がれ,キューバ第1の貿易港としてのほか,漁港としても急速に発展。ハバナ湾のすぐ西に建設された旧市街には植民地時代の面影が残る古い歴史的建築物も多く,ハバナ湾に臨む要塞遺構とともに,1982年世界遺産の文化遺産に登録。その西に広がる新市街は,幅広い道路,多くの公園,近代的建築物をもつ整備された美しい都市である。ハバナ大学 (1728) の所在地。市の中心から南約 15kmにホセマルティ国際空港がある。近郊のマリアナオレグラグアナバコアなどとともにハバナ大都市圏を形成していたが,1976年の新憲法により,州に相当する特別行政区となった。人口 214万1993(2010)。

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デジタル大辞泉の解説

ハバナ(Havana)

キューバ共和国の首都。キューバ島北西岸にあり、メキシコ湾に面する港湾都市。葉巻きタバコ・サトウキビを輸出し、観光地としても有名。人口、行政区215万(2008)。アバナ。

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百科事典マイペディアの解説

ハバナ

キューバの首都。キューバ島北西部,メキシコ湾に臨む天然の良港を有し,葉巻タバコ,タバコ,砂糖,果物などを輸出する。スペインとアメリカ大陸の植民地を結ぶ中継地として栄え,当時の堂々たる建造物が残っており,〈オールド・ハバナ〉とその要塞群は1982年世界文化遺産に登録された。
→関連項目キューバ

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世界大百科事典 第2版の解説

ハバナ【La Habana】

キューバ共和国の首都。英語ではHavana。人口は224万(1995)。キューバ最大の都市であり,政治,経済,文化の中心地。亜熱帯に位置して年間平均気温は24.6℃だが,5~7月には相当暑くなる。ハバナはスペイン人によって初めはキューバ島の南側に建設されたが,1519年までに現在の地に移された。55年に総督庁が置かれ,サンチアゴ・デ・クーバに代わってキューバ島の主都となった。天然の良港をもつハバナは,その後スペイン本国とアメリカ大陸の植民地との間の貿易の中継地として急速に発展した。

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大辞林 第三版の解説

ハバナ【Havana】

◇ キューバ共和国の首都。メキシコ湾に面する港湾都市。砂糖・葉巻タバコを輸出。
ネコの一品種。イギリス原産。短毛種。鼻先から尾の先までチョコレート色。毛質はまっすぐで、光沢があり、体表にぴったりと密着している。ハバナ-ブラウン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハバナ
はばな
Havana

西インド諸島、キューバの首都。スペイン語ではラ・アバナLa Habanaという。同国北西岸のフロリダ海峡に面するカリブ海最大の港湾都市である。人口220万4333(1996)。年平均気温は24.8℃で亜熱帯気候に属する。年降水量は1374.6ミリメートルで、5~11月は湿度が高い。1514年、サン・クリストバル・デ・ラ・アバナとして、D・ベラスケスが入り江の対岸に建設したが、19年現在の地に移転した。以後、アメリカ大陸におけるスペインの植民地支配の中心および貿易の中継地として発展し、1898年キューバの独立によって首都となった。1959年の革命前は、アメリカの富豪の別荘が建ち並び、多くの観光客を集め不夜城のごとくにぎわう歓楽都市であったが、革命後はキューバ社会主義社会建設の中核として生産都市に生まれ変わった。「大ハバナ都市圏」として、住宅地帯、新工業地帯、大自然公園などの都市計画が実施され都市基盤の整備が図られた。ハバナ港はキューバ最大の貿易港で、同国の輸入の90%を取り扱い、おもに周辺で栽培されるタバコとサトウキビを輸出している。近年は観光業の振興にも力を入れ、ロシア、東ヨーロッパをはじめ、カナダなどからの観光客を集めている。
 17世紀から18世紀初頭にかけて建設された旧市街(ハバナ湾西部の半島部を占める)は、かつて「カリブの女王」あるいは「カリブの真珠」といわれた白い建物の多いスペイン風の美しい町で、現在も植民地時代のおもかげを伝えている。その西方に拡大した新市街は、第一次世界大戦後、アメリカ、キューバの資本家やバチスタ政権の政府要人の高級住宅地として開発されたもので、広い街路や近代高層ビルが建ち並ぶ。両市街の境にある革命広場には独立の父ホセ・マルティの像がある。1960年代に商店やホテルは国営化され、革命前の大邸宅は学校や共同住宅に利用されている。また、バチスタ政権下のコロンビア兵営は教育センターとなっている。ほかに、国境警備隊の兵舎となったモロ要塞(ようさい)、アメリカ大陸で二番目に古い建物であるフエルサ要塞、旧スペイン総督の官邸(現ハバナ市博物館)、1704年に建てられたハバナ・カテドラルなど歴史的建造物も多い。また、市の南東郊にはキューバをこよなく愛したヘミングウェイの記念館(旧宅)がある。南方14キロメートルにあるホセ・マルティ国際空港には、ロシアのほかメキシコ、スペイン、カナダからの定期便が就航している。なお、旧市街と要塞は1982年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。[栗原尚子]

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