ババロア(読み)ばばろあ(英語表記)bavarois フランス語

デジタル大辞泉 「ババロア」の意味・読み・例文・類語

ババロア(〈フランス〉bavarois)

牛乳砂糖卵黄を混ぜて加熱し、ゼラチンを入れ、生クリームなどを加えて冷やし固めた菓子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ババロア」の意味・読み・例文・類語

ババロア

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] bavarois ) 洋菓子一つ。牛乳、鶏卵、砂糖などを混ぜて加熱し、ゼラチンを加えて型にいれ、冷やして固めたもの。
    1. [初出の実例]「オードヴル、コーンチャウダー、〈略〉ババロア」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一一年(1936)六月二一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ババロア」の意味・わかりやすい解説

ババロア
ばばろあ
bavarois フランス語
bavarian cream 英語

冷たいデザート菓子。フランス料理の祖といわれるアントナン・カレームは、18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパ料理を集大成した調理長であった。彼の時代にはフロマージュ・ババロアとよばれチーズが入っていたが、その後チーズを入れなくなって、名前も単にババロアになった。柔らかい口あたりの滑らかさが特徴で、まろやかな味が好まれている。材料は牛乳、卵黄、生クリーム、ゼラチン、香料などを使う。牛乳のかわりに果汁なども使われるが、洋酒などで香りをつけ、冷蔵庫で冷やして供するデザートである。カスタード・ババロアを例に4人分の作り方を述べると、卵黄2個、砂糖30グラム、牛乳180ccをよく混ぜ合わせる。木杓子(しゃくし)で絶えず混ぜながら80~90℃ぐらいまで熱し、ゼラチン6グラムを入れてよく混ぜ、冷やして熱をとり、泡立てた生クリーム50ccとあわせ、バニラエッセンス小さじ1を入れて氷水で冷やす。固まる寸前を型に流し、冷蔵庫に入れて固める。

[小林文子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ババロア」の意味・わかりやすい解説

ババロア
bavaroise[フランス]

カスタードソースにゼラチンを加えて冷やし固めた,口当りの滑らかなデザート菓子。名称はドイツのバイエルン地方にちなむ。6人分として卵黄6個と砂糖120gをよくかき混ぜ,バニラなどで香りをつけてから温めた牛乳500㏄を加えて,とろりとするまで煮つめる。これに板ゼラチン15gを加えて裏ごしし,かき混ぜながら冷やす。固まりかけてきたら,半だてにした生クリーム100㏄を加えて混ぜ,型に流し入れて冷やし固める。果汁やリキュールで香味づけをしたり,果物や生クリームで飾ることも多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「ババロア」の解説

ババロア【bavarois(フランス)】

洋菓子の一種。卵黄・砂糖・あたためた牛乳を混ぜ合わせて煮詰めたもの、もしくはいちごなど果物のピューレにゼラチンを加えてこし、泡立てた生クリームを加えて冷やし固めたもの。チョコレート・リキュールなどを用い、さまざまな風味のものが作られる。◇ドイツのババリア地方のあたたかい飲み物であったものを、19世紀、フランスの名料理人アントナン・カレームが菓子にアレンジしたとされる。「ババロワ」ともいう。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

百科事典マイペディア 「ババロア」の意味・わかりやすい解説

ババロア

洋風生菓子の一つ。牛乳,卵黄,砂糖,ゼラチンを煮とかし,冷めたら泡立てた生クリームと卵白をまぜ入れ,さらに型に入れて冷やす。風味づけとしてチョコレート,バニラ,イチゴなどを配合

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典 「ババロア」の解説

ババロア

 フランスのゼリー状の冷菓の一つ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android