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バルトルス バルトルスBartolus de Sassoferrato

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バルトルス
Bartolus de Sassoferrato

[生]1313/1314. サッソフェラト
[没]1357.7.10. ペルージア
ボローニャ,ピサ,ペルージアの各大学の法学教授。国際私法の祖と称される。法の体系的,歴史的研究と法の実用化という点で欠点の多かった註釈学派に代って,スコラ哲学の演繹法を用いて法を体系化し,各種の規定を実用化するための解釈,修正を行う新しい法律学を創設した。これを後期註釈学派とも註解学派ともいう。「バルトルスの徒にあらざれば,法律家にあらず」とまでいわれるほど,彼の権威は高かった。

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世界大百科事典 第2版の解説

バルトルス【Bartolus de Saxoferrato】

1313‐57
イタリアの法学者。注解学派の最大の代表者。アンコナ地方サッソフェラート近傍の農村部に生まれる。あるフランシスコ会修道士から初等教育を授けられ,わずか14歳でペルージアに赴きキーヌスについてローマ法を学んだ後,ボローニャ大学で勉学を続け1334年に学位を取得。その後数年間は法実務に従事していたようであるが,39年ピサ大学で教鞭をとり,43年から没年までペルージア大学の教授。ペルージアでバルトルスは,〈偉大な名声を獲得し法の最高の注解者と呼ばれ始め,そのためイタリア全土からすべての学生がこの地に殺到した〉(ヤーソン(1435‐1519)の言葉)と伝えられる。

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世界大百科事典内のバルトルスの言及

【国際私法】より

…コンスタンツの和約(1183)などを契機に独自の立法権の拡大に努めていた北イタリアのコムーネ(自治都市)の間の交流関係は,各コムーネの制定した条例statutaがその制定領域を超えて域外にも及ぶか,その臣民以外の者をも拘束するかという問題を投げかけた(〈条例理論〉の項参照)。これに対する解決指針をローマ法に始まり当時に至る諸説を理論的に整備集大成して体系化を図ることによって呈示したのがバルトルス(1314‐57)であり,彼は国際私法学の始祖といわれている。この理論をより洗練して人法・物法・混合法の3種に区分する手法をまとめたB.ダルジャントレ(1519‐90),当事者の黙示意思を準拠法選択の規準にとり,後世の当事者自治論への契機を与えたC.デュムーラン(1500‐66)の時代を経て,ウェストファリア条約(1648)の下で中世的飛地支配が一円的領域支配を基盤とする主権的統治体の並立という体制に代わる。…

【コムーネ】より

… 以上のように,コムーネは事実上の主権国家であった。14世紀の法学者バルトルスは,コムーネのことを〈上位者を認めない都市〉とし,〈都市はそれ自体君主である〉と述べた。南イタリアの場合はアマルフィ,バーリ,ガエタ,ナポリなど早くから活発な商業活動を展開した都市があったが,ノルマン人の征服によって11,12世紀に集権的国家が建設され,さらにこれがホーエンシュタウフェン家に引きつがれたため,都市国家の発展は見られなかった。…

※「バルトルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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