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バンレイシ

百科事典マイペディアの解説

バンレイシ

バンレイシ科の半落葉性小高木。西インド諸島原産で,現在では世界中の熱帯で栽培されており,日本へはタイから冷凍品が輸入されている。果実は長さ6〜9cm,直径6〜7cmの卵形集合果で,果皮はいぼ状の突起に覆われている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バンレイシ
ばんれいし / 蕃茘枝
castard applesugar apple
[学]Annona squamosa L.

バンレイシ科の半落葉小高木。果実の形を釈迦(しゃか)の頭に例え、シャカカ(釈迦果)、ブットウカ(仏頭果)と称したり、また、なし状果に例えてバンリ(蕃梨)ともいう。熱帯アメリカから西インド諸島が原産地で、今日では世界の熱帯で栽培される。葉は互生し、披針(ひしん)形または長披針形で、長さ6~15センチメートル、幅3.5~5センチメートル。花は葉腋(ようえき)に下垂し、萼(がく)は緑色、花弁は緑白ないし緑黄色で、3枚の外弁と退化した3枚の内弁とからなる。果実は、花床で多くの心皮が融合してできた集合果で、果皮面は小指頭大のいぼ状突起に覆われ、円形、心臓形または広卵形で、長さ6~9センチメートル、径6~7センチメートル。黄緑色に熟す。果肉は柔軟多汁で甘味に富む。生食のほかシャーベットに用いる。種子は黒く、紡錘形、長さ1.5センチメートル、径0.8センチメートル、刺激性のアルカロイドを含み、シラミよけに用い洗髪料とする。
 近縁種が多数あり、なかでもトゲバンレイシ(刺蕃茘枝)A. muricata L.はもっともよく知られている。熱帯アメリカ原産で、花は緑黄色を帯び、周年開花する。果実は0.5~1キログラム、長楕円(ちょうだえん)または不整形。果面に柔らかい刺(とげ)をまばらにつける。果肉は白色、甘味と酸味がほどよく調和し、生食のほか清涼飲料とする。このほかチェリモヤA. cheimola Mill.、ギュウシンリ(牛心梨)A. reticulata L.、やや悪臭のあるポンドアップル(別名イケリンゴ)A. glabra L.などがある。ともに熱帯アメリカ産で、生食のほか清涼飲料とする。[飯塚宗夫]

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