コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

パスパ文字 パスパもじ 'Phags pa characters

4件 の用語解説(パスパ文字の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パスパ文字
パスパもじ
'Phags pa characters

八思巴文字 (ぱすぱもじ) 。元朝において,モンゴル語ばかりでなく,中国語その他元朝支配下の言語を表記するため,フビライの命令でパスパチベット文字をもとにしてつくった文字で,至元6 (1269) 年国字として正式に採用された。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

パスパもじ【パスパ文字】

中国,元代のチベット人パスパ(八思巴)が主としてモンゴル語,漢語(中国語)を書写するためにつくった文字で,1269年(至元6)〈蒙古新字〉あるいは〈国字〉として詔勅により公布された。チベット文字を方形にしたので〈方形字〉ともいう。それまでモンゴル人が使っていたウイグル文字にならって縦書きで,行は左から右へ追う。字母の数は公布時に41あったとされるが,50ぐらいに追加された。現存するパスパ文字資料は,モンゴル語,漢語を記した聖旨碑類が最も多く,次いで漢語印章が多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

パスパもじ【パスパ文字】

元朝の皇帝フビライの命により、チベット人八思巴パスパが作った音節文字。1269年に公布され、1368年まで用いられた。方形文字ともいう。インド系のデーバナーガリー文字、チベット文字を範型として作られ、四一の字母より成る。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パスパ文字
ぱすぱもじ

中国、元のフビライ・ハン(世祖)が、チベットの高僧パスパ(八思巴)に命じてつくらせた表音文字。字形が角張っているところから、方形字ともよばれる。1260年パスパがこの文字をつくったが、まったくの創作ではなく、チベット文字をモンゴル語の表記に適するように改変したものであり、ウイグルモンゴル文字を倣って、単語ごとにまとめて縦書きし、左から右に行を移すところに大きい特徴がある。
 モンゴル民族統治下にある諸民族が使う正確な表音文字として誕生し、1269年に公布され、100年ほど使われた。勅命などの碑文、貨幣、牌子(はいし)、官印、私印などのほか、漢人の姓をパスパ文字で書いた「百家姓(ひゃっかせい)」と漢字の発音をパスパ文字で示した『蒙古字韻』が重要な資料として残っている。[西田龍雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

パスパ文字の関連キーワードチベット高原パスパ支那チベット諸語チベットヒマラヤ山塊八思巴チベット亡命政府青海チベット(青蔵)高原チベット騒乱亡命チベット人社会チベット種 (Tibet)

今日のキーワード

ネコノミクス

猫が生み出す経済効果を指す造語。2012年に発足した安倍晋三内閣の経済政策「アベノミクス」にちなみ、経済が低迷する中でも猫に関連するビジネスが盛況で、大きな経済効果をもたらしていることを表現したもの。...

続きを読む

コトバンク for iPhone