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ヒトリガ Arctia caja phaeosoma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒトリガ
Arctia caja phaeosoma

鱗翅目ヒトリガ科。前翅長 31~41mm。体は太く,頭部,胸部は黒褐鱗におおわれる。前胸前縁は白く,周囲は赤い。腹部は赤く,背面に黒色斑がある。前翅は暗褐色地にあらい網状の白色斑があり,後翅は橙赤色地に黒色紋がある。幼虫はフキ,ダイコン,クワ,オドリコソウなどの葉を食べる。成虫は8~9月に出現し,灯火に飛来する。北海道,本州,朝鮮,サハリンシベリアなどに産し,ユーラシア大陸に広く分布する。なおヒトリガ科 Arctiidaeは大部分が夜行性であるが,昼飛性の種もある。世界に 3500種以上,日本からは約 90種が知られている。

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百科事典マイペディアの解説

ヒトリガ

鱗翅(りんし)目ヒトリガ科の1種。北海道と本州中北部,朝鮮,中国〜シベリアを経てヨーロッパに分布。開張80mm内外。前翅は黒褐色地に白条,後翅と腹は赤色地に黒紋がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒトリガ
ひとりが / 灯蛾
garden tiger-moth
[学]Arctia caja

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヒトリガ科に属するガ。はねの開張60ミリ内外の大形種。前翅は黒地に白帯が網目状に走り、腹部と後翅は鮮やかな赤色、後翅には青色を帯びた黒紋が5、6個ある。きわめて目だつ色彩斑紋(はんもん)を陽光の下にさらして静止しているが、体液に有毒物質を含んでいるため捕食動物がほとんど食べようとしない。夜行性でよく灯火に飛来する。幼虫は黒色のケムシで、長毛に覆われているのでwoolly bearという英名をもつ。多食性で、クワ、ニワトコなどの樹木のほか、雑草も食べる。ヨーロッパから日本(北海道、本州)の広域分布種で、夏に成虫が出現する。
 ヒトリガ科Arctiidaeは、全世界に分布する大きな科で、日本には100種以上知られ、そのなかの一部は中形から大形、多くは小形で、赤色や黄色のはでな色彩をした種が少なくない。非常に目だつ種の多くは、体液中に毒性を蓄えている。[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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