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ヒメジ Upeneus japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒメジ
Upeneus japonicus

スズキ目ヒメジ科の海水魚全長 20cm。体はやや細長く,側扁する。下顎に 2本の長い黄色のひげがある。体は紅色で,背鰭尾鰭には赤色斜線がある。日本各地,インド・西太平洋に分布する。冬季美味で,かまぼこ原料にもされる。

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百科事典マイペディアの解説

ヒメジ

ヒメジ科の魚。地方名ヒメ,ヒメイチなど。全長15cm。背側面は赤く,腹面は白い。日本〜フィリピン,インド,アフリカ東岸に分布。近海の砂泥底にすむ。煮付,てんぷらなどにして美味。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒメジ

スズキ目ヒメジ科の海産魚の総称,またはそのうちの1種を指す。ヒメジUpeneus bensasi(イラスト)は日本各地,フィリピン,インド,東部アフリカに広く分布する。沿岸の砂泥地にすみ,橙赤色の体色をした美しい魚である。小型で体長約15cm。産卵期は5~12月で,0.6~0.9mmの球形浮性卵を産む。ヒメジ科Mullidaeの魚はいずれも温帯から熱帯にかけて分布し,日本からは3属22種が報告されており,おもに沿岸の砂泥地にすむ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒメジ
ひめじ / 非売知
goat fish
[学]Upeneus bensasi

硬骨魚綱スズキ目ヒメジ科の海水魚の1種であるが、ヒメジ科魚類の総称のこともある。ヒメジはヒメジ科の魚のなかでもっとも普通にみられるもので、南日本の各地の沿岸の砂泥底にすむ。全長20センチメートルに達し、体は細長くやや側扁(そくへん)する。背びれは二つに分かれている。鱗(うろこ)は大きくて剥(は)がれやすい。体色は鮮紅色。下顎(かがく)に1対の長い黄色のひげがある。このひげは、泳ぐときには下顎の溝の中に畳み込んでいるが、海底のゴカイ、エビ、カニなどの餌(えさ)をあさるときには、ひげを立てて激しく動かす。これは、ひげに味を知る味蕾(みらい)が多数分布しているためである。底引網で多量に漁獲され、総菜用や練り製品の材料にされる。
 ヒメジ科Mullidaeの魚には、ヒメジのほかヨメヒメジU. tragula、オキナヒメジParupeneus spilurus、ウミヒゴイP. chrysopleuron、オジサンP. trifasciatusなどが本州南方沿岸に生息するが、琉球(りゅうきゅう)諸島の沿岸海域にはさらに多くの種類が分布する。[片山正夫]

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