コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヒュッケル

百科事典マイペディアの解説

ヒュッケル

ドイツの物理化学者。ゲッチンゲン大学に学び,チューリヒ工科大学,ロンドン大学などを経て,1937年マールブルク大学教授。1923年,P.J.W.デバイとともに強電解質溶液の理論(デバイ‐ヒュッケルの溶液理論)を発表。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒュッケル
ひゅっける
Erich Armand Arthur Joseph Hckel
(1896―1980)

ドイツの理論化学者。8月9日シャルロッテンブルクの内科医の家に生まれる。兄W・K・F・B・ヒュッケル(1895―1973)は有機化学者として有名。ゲッティンゲン大学でボルンに物理学を学んだのち、チューリヒ工科大学でデバイの助手となり、強電解質理論によって学位取得(1935)。これは有名な「デバイ‐ヒュッケルの強電解質理論」として知られ、今日のプラズマ物理学にも重要な貢献をなしている。ロンドン大学ドナンのもとでのH+、OH+イオン移動度の研究、ライプツィヒ大学ハイゼンベルクのもとでのベンゼン分子などの有機化合物の化学結合の本質に関する量子力学的研究ののち、1930年シュトゥットガルト工業大学講師となり、共役分子系の分子軌道理論(ヒュッケル則)を提起(1931)、量子化学のパイオニアの一人となった。1937~1962年マールブルク大学物理学教授を務め、有機化合物の構造や化学的性質を量子力学的に説明した。[大友詔雄]
『E・A・A・J・ヒュッケル著、米沢貞次郎訳『ベンゼン問題への量子論的寄与』(『化学の原典 第2巻 化学結合論』所収・1975・東京大学出版会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ヒュッケルの関連キーワードピーター・ヨセフ・ウィルヘルム デバイエリック・アマンド・ヨセフ ヒュッケルポアッソン‐ボルツマンの式デバイ=ヒュッケルの理論オンサガーの伝導度の公式シクロオクタテトラエンウォルター ヒュッケル電気泳動効果(化学)オンサーガー方程式カークウッド大環状化合物オンサーガー芳香族化合物ベンゼン環有機反応論分子軌道法アレニウス有機化合物デバイ緩和デバイ半径

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android