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ビニー ビニー Vigny, Alfred Victor de

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビニー
ビニー
Vigny, Alfred Victor de

[生]1797.3.27. ロッシュ
[没]1863.9.17. パリ
フランスの詩人,小説家。ロマン派の代表的詩人の一人。大革命で没落した貴族の家に生れ,軍隊に入り歩兵大尉にまで進むが,健康上の理由で退役。軍務の余暇に詩を書きはじめた。詩集『古今詩集』 Poèmes antiques et modernes (1826) ,『運命』 Les Destinées (64) ,小説『ステロ』 Stello (32) とその一部を劇化した『チャタートン』 Chatterton (35) ,小説『軍隊生活の屈従と偉大』 Servitude et grandeur militaires (35) など。

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デジタル大辞泉の解説

ビニー(Alfred de Vigny)

[1797~1863]フランスのロマン派の詩人・小説家。孤独感と厭世感をたたえたストイックな作風で知られる。詩集「古今詩集」「運命」、小説「ステロ」、戯曲「チャタートン」など。

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百科事典マイペディアの解説

ビニー

フランスの詩人,小説家。《古今詩集》(1826年)でロマン派に加わる。歴史小説《サン・マール》(1826年)の成功後,軍隊を退き文学に専念。小説《ステロ》《軍隊の屈従と偉大》,戯曲《チャタートン》(1835年)を発表後文壇を去り,孤独のうちにストイックな諦観をいだいた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビニー【Alfred de Vigny】

1797‐1863
フランスの詩人。その生涯は失望の生涯であり,失望を乗り越えて希望と確信を求め続け,人間精神の高貴さと尊厳を知的に表現した。あこがれの軍隊に入ったときには,すでに軍人の栄光の時代は終わっていた。貴族として政治的役割を果たしたいと望んで果たせず,イギリス女性と結婚したが,病身の妻に生涯悩まされ,女優マリー・ドルバルに夢を託して裏切られ,文学においても自らが開拓した分野で他の人が成功するのを見て苦しんだ。

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大辞林 第三版の解説

ビニー【Alfred de Vigny】

1797~1863) フランスのロマン派の詩人・小説家。内省的・厭世的な作風の詩集「古今詩集」、詩人の孤独な運命を考察した小説「ステロ」などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビニー
びにー
Alfred de Vigny
(1797―1863)

フランス、ロマン派の詩人、小説家。フランス革命で没落した地方貴族の出身で、ロアール川の支流に面したロシュで生まれたが、まもなくパリに出て、定住した。初め、同時代の少年たちと同じように、ナポレオンの栄光に酔って、軍人を志したが、彼が軍隊に入ったときには、すでにナポレオンの時代は終わり、復古王政時代になっていた。この時代の単調でくだらない軍隊生活に嫌気を感じて、文学に心を向け始めた。1820年ユゴーと知り合い、彼に誘われて詩をつくり始め、26年『古今詩集』Pomes antiques et modernesを発表した。このなかでは、ピレネー山中でロランの伝説をしのんでつくった『角笛(つのぶえ)』Le Corや、『旧約聖書』の「出エジプト記」に題材をとり、ロマン主義文学のテーマの一つである天才の孤独を歌った『モーゼ』Moseが優れている。
 また、このころから小説を書き始め『サン・マール』(1826)、『ステロ』Stello(1832)、『軍隊の屈従と偉大』(1835)を発表した。『サン・マール』では、政治権力を代表するリシュリューに向かって敗れた貴族サン・マールの陰謀とその挫折(ざせつ)を描き、『ステロ』では、詩人は、詩的生活を政治生活から切り離し、孤独に自己の使命を果たすべきであるとして、詩人と社会との対決を問い、『軍隊の屈従と偉大』では、自分の軍隊生活を回顧して、華やかなものの下に押しつぶされた下級兵士の惨めさと、黙々として自分の義務を果たしている兵士の偉大さを描いた。また、『ステロ』の一部を劇化して上演した『チャタートン』Chatterton(1835)は、ロマン派の演劇として、女優ドルバルMarie Dorval(1798―1849)の演技と相まって成功したものである。[松下和則]

隠棲のなかの詩作

その後は、ドルバルとの恋愛とその破局とで受けた心の傷が転機となって、文壇から遠ざかり、ときおり『両世界評論』誌上に詩を発表するだけであった。これらの詩のなかで、彼は、女性は男性を裏切り(『サムソンの怒り』La Colre de Samson)、自然も人間に慰めを与えず(『牧人の家』La Maison du berger)、神も人間の苦悩に対して冷ややかで永遠の沈黙を守るだけであり(『オリーブの山』Le Mont des Oliviers)、ついに人間は、名誉を最高の理想として、だれをも憎まず死んでゆくべきである(『狼(おおかみ)の死』La Mort du loup)という境地に達したのである。これらの詩の数は少ないが、いずれも珠玉の詩片で、死後1864年、『運命』と題して一巻にまとめられた。この哲学詩集によって、彼の名はフランス・ロマン主義詩人のなかで不朽の光を放っている。なお遺稿として、『詩人の日記』Le Journal d'un pote(1867)と題されて日記が出版されている。[松下和則]
『松下和則訳『軍隊の屈従と偉大』(『世界文学大系25』所収・1960・筑摩書房) ▽松下和則訳『サン・マール』(『世界文学全集18』所収・1967・筑摩書房) ▽平岡昇訳『運命』(『世界名詩集大成2』所収・1960・平凡社) ▽大塚幸男著『アルフレッド・ド・ヴィニ』(1971・白水社)』

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