古代インド、マガダ国の王(在位前543ころ~前491ころ)。漢訳仏典では頻婆娑羅(びんばしゃら)と記す。アンガ国を征服して東方に進出し、北方の強敵コーサラ国やリッチャビ人から妃を迎えるなど、巧みな外交政策を推進するとともに、行政、軍事、徴税など内政上の改革を断行し、王国発展の基礎を築いた。ブッダ(釈迦(しゃか))やジナ(マハービーラ。ジャイナ教の祖)の庇護(ひご)者としても知られる。晩年は不幸で、王子アジャータシャトル(阿闍世(あじゃせ))に幽閉され殺されたといわれる。
[山崎元一 2016年12月12日]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
生没年不詳
前6世紀のインドの王。ブッダと同時代のマガダ国王。ラージャグリハを都とし,コーサラ国と並ぶ強力な国をつくり,仏教などの新しい宗教を援助した。息子のアジャータシャトルによって幽閉・殺害されたという。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…釈迦と同時代の中インド,マガダ(摩掲陀)国ビンビサーラ王の妃。夫人は妃の意。…
…現在のビハール州の中央部に位置するラージギルRājgirにあたる。ビンビサーラ(頻婆娑羅)王によって造営されたといわれる旧城跡と,その子アジャータシャトル(阿闍世)王による新城の遺跡がある。7世紀の玄奘はたび重なる火災のために新たに新城が建設されたことを伝えている。…
※「ビンビサーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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