ファハド

百科事典マイペディア 「ファハド」の意味・わかりやすい解説

ファハド

サウジアラビア国王。初代国王アブド・アルアジーズ・ブン・サウードの子。リヤド生れ。正確な生年月日は不明で,生年は1921年ともいわれる。アメリカへの留学経験があり,第3代国王ファイサル右腕としてサウジアラビアの近代化に尽力した。1982年に第4代国王ハリドの死去に伴い,第5代国王に即位。親アメリカ路線をとり,1991年の湾岸戦争でもイラクに対する多国籍軍に協力した。→国連軍

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世界大百科事典(旧版)内のファハドの言及

【サウジアラビア】より

…反対勢力も存在したが,68,69年の大量逮捕などで一応の安定を保った。 ハーリドはファイサルほどのカリスマ性を欠き,ファハドFahd b.‘Abd al‐‘Azīz皇太子(1922‐ )が親米・開発路線の推進役を演じた。しかし,アラブ世界の総意尊重が王制護持を約束するとの立場から,エジプトの対イスラエル単独和平やアメリカ主導のキャンプ・デービッド合意を否認した。…

※「ファハド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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