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フェージン(英語表記)Fedin, Konstantin Aleksandrovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェージン
Fedin, Konstantin Aleksandrovich

[生]1892.2.24. サラトフ
[没]1977.7.15. モスクワ
ソ連の小説家。 1920年代の初め「セラピオン兄弟」グループに属し,同伴者作家として文壇に出た。長編都市歳月』 Goroda i gody (1924) は革命後の文学のなかで古典の地位を占める。やがてソビエト体制の擁護者となり,ソ連作家同盟の第一書記をつとめた。ほかに長編3部作『最初の喜び』 Pervye radosti (45) ,『異常な夏』 Neobyknovennoe leto (48) ,『かがり火』 Kostër (61) がある。

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百科事典マイペディアの解説

フェージン

ロシア(ソ連)の作家。ドイツ留学中,第1次大戦で捕虜となり,帰国後,心理主義的な作品で文壇に登場,長編《都市と歳月》(1924年)はソビエト最初の本格的ロマンとして知られる。作品はほかに《兄弟》(1928年),《最初の喜び》(1945年),《異常な夏》(1948年)など。

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世界大百科事典 第2版の解説

フェージン【Konstantin Aleksandrovich Fedin】

1892‐1977
ソ連邦の小説家,ソ連邦科学アカデミー会員。父は農奴出の小商人,母は貴族出の教師の娘。ドイツ留学中,第1次世界大戦で抑留され,1918年帰国。21年〈セラピオン兄弟〉同人となり,チェーホフブーニンの影響の色濃い最初の短編集《荒野》(1923)でデビューした。長編《都市と歳月》(1924)で19世紀リアリズムの伝統をつぐロマンを復活させた。複雑な手法と構成で書かれたこの作品で彼は,ロシア革命期における個人と新しい倫理の問題をとりあげたが,これをさらに発展させ,芸術家と革命の関係を追究したのが次の長編《兄弟》(1928)である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェージン
ふぇーじん
Константин Александрович Федин Konstantin Aleksandrovich Fedin
(1892―1977)

ソ連の小説家。ボルガ地方のサラトフに生まれる。父は農奴出の小商人で、母は教師の娘。モスクワ高等商業卒業後ドイツのニュルンベルクに留学。革命後帰国し、文学グループ「セラピオン兄弟」に所属、「同伴者作家」として活動を始めた。革命前期のドイツとロシアを舞台に、激動する歴史のなかに生きる知識人の問題を追求した長編『都市と歳月』(1924)で注目された。長編『兄弟』(1928)、『ヨーロッパの奪取』(1933~35)に続き、第二次世界大戦後は長編三部作『最初の喜び』(1945)、『異常な夏』(1948)、『かがり火・第一部』(1961)を書き続け、20世紀ロシアの現代史を雄大な規模で描いた。[水野忠夫]
『小沢政雄訳『異常な夏』全3巻(1952・三一書房) ▽工藤精一郎訳『都市と歳月』(『世界文学全集29』所収・1967・集英社)』

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