フォンセカ(その他表記)Manuel Deodoro da Fonseca

改訂新版 世界大百科事典 「フォンセカ」の意味・わかりやすい解説

フォンセカ
Manuel Deodoro da Fonseca
生没年:1827-92

ブラジル共和制の宣言者,初代大統領。北東部地方の名門軍人出身。1843年士官学校に入学,48年中尉任官。パラグアイ戦争で英雄的活躍をなし,74年少将,84年大将。87年軍人クラブを創立して総裁を務め,89年には部下将校に説得されてクーデタを指導しペドロ2世帝政を倒した。臨時政府首長。91年に新憲法に基づいて議会により大統領に選出され,9ヵ月間任に就いた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォンセカ」の意味・わかりやすい解説

フォンセカ
Fonseca, Manuel da

[生]1911.10.15. サンティアーゴドカセン
[没]1993.3.11. リスボン
ポルトガルのネオリアリズムの作家。故郷アレンテージョ題材とした写実的な作品を残したことで知られる。代表作『セロマイオール』 Cerromaior (1944) は,数ヵ国で翻訳され,1970年代に L.ローシャ監督によって映画化された。おもな作品としては詩『方位盤』 Rosa-dos-Ventos (1940) ,『平原』 Planície (41) ,短編『新しき村』 Aldeia Nova (42) ,『男爵』O Barão (42) ,小説『火と灰』O Fogo e as Cinzas (53) ,『吹きさらしの耕地』 Seara de Vento (58) などがある。

フォンセカ
Fonseca, Manuel Deodoro da

[生]1827.8.5. アラゴアス
[没]1892.8.23. リオデジャネイロ
ブラジルの軍人,政治家。大統領 (在任 1891) 。パラグアイ戦争参戦。 1889年無血クーデターを起して帝制を打倒し,臨時大統領に就任 (89~91) 。 91年2月憲法議会で正式に初代大統領に任命されたが,臨時政府時代と同じように独裁政治を行なったため反対されて同年 11月辞職。

フォンセカ
Fonseca, Hermes Rodriguez da

[生]1855.5.12. サンガブリエル
[没]1923.9.9. ペトロポリス
ブラジルの軍人,政治家。大統領 (在任 1910~14) 。共和国初代大統領 M.D.フォンセカの甥で,大統領となったが,前任の3人の文民大統領の進歩的な政策を放棄し,ブラジルの発展にはあまり貢献しなかった。

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