フライアッシュ

最新 地学事典 「フライアッシュ」の解説

フライアッシュ

Fly ash

石炭燃焼の際に副産物として生じる灰(石炭灰)の一種で,排煙とともに上昇するもの。石炭には不純物として,岩石の成分であるケイ素アルミニウムの酸化物が含まれる。高温で石炭を燃焼させると,これらの不純物は溶融した後に冷えて固まり,ごく微細な(<1〜300 µm)ガラス玉となる。近代的な火力発電所では,煙突手前に設置したフィルターや静電式集塵機を用いて捕集されるが,捕集しきれずに大気中に放出されるものもある。

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百科事典マイペディア 「フライアッシュ」の意味・わかりやすい解説

フライアッシュ

火力発電所等で微粉炭を燃焼させた時の廃ガス中に含まれる球形微粒の石炭灰。煙道から集塵(しゅうじん)装置で捕集し,コンクリートの混和剤として利用。ポゾランの一種で,粒子がなめらかでコンクリートの流動性を改善し,強度,耐久性,水密性を増大する。またフライアッシュセメント原料となる。
→関連項目骨材

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フライアッシュ」の意味・わかりやすい解説

フライアッシュ
fly ash

石炭,石油,木材などを燃焼したときに出る廃ガスのなかの細かい灰の粒子。シリカ,アルミナ,酸化カルシウム,炭素などを含む。火力発電所などで,微粉炭から出る廃ガス中のフライアッシュは,コンクリートのポゾラン (混和材) となるので,セメントモルタルに混ぜて使用する。粒子が球状をしており,遊離石灰と反応して不溶解性の物質を形成し,モルタルやコンクリートの密実性を高める効果をもっている。

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化学辞典 第2版 「フライアッシュ」の解説

フライアッシュ
フライアッシュ
fly ash

煙道ガス中の細かい灰の粒子.普通は微粉炭燃焼ボイラーの集じん器で捕集される粒子状の灰をいう.その形状は球形に近い.セメントの混入材として利用される.

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世界大百科事典(旧版)内のフライアッシュの言及

【石炭】より

…〈灰処理〉として最も簡単なのは投棄や埋立てだが,場所の制約を受け費用もかかる場合が多いので,石炭灰の積極的な利用が重要な課題になっている。現在,石炭の最大の消費先である火力発電所で出る灰は,大部分が電気集塵機で捕集されたひじょうに細かいもので,フライアッシュと呼ばれる。その相当部分はすでにセメントやセメント原料に配合されているが,そのほか道路の路盤材にしたり建材や魚礁の製造に利用する方法も研究中である。…

※「フライアッシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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