コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

フリョーディング Fröding, Gustaf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フリョーディング
Fröding, Gustaf

[生]1860.8.22. ベルムランド,アルステル
[没]1911.2.8. ストックホルム
スウェーデンの詩人スウェーデンで最も愛されている詩人で,郷土の自然と農民生活を深い愛情をこめて,笑いと涙で描いた。ウプサラ大学中退後,郷里のカルルスタードで新聞記者をつとめるうち精神病が高じて,治療のためにドイツのゲルリッツの療養所に入った。この間詩作にふけり,帰国後これをまとめて『ギターと手風琴』 Guitarr och dragharmonika (1891) として発表。さらに『新詩集』 Nya dikter (94) ,『飛沫とぼろ』 Stänk och flikar (96) ,『聖杯しずく』 Gralstänk (98) などを発表。しかし精神病は次第に悪化し,1898年には錯乱状態に陥ってウプサラの病院に入院,創作活動はわずか6年間で終止符を打たれ,晩年の 12年間を病院で過した。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

フリョーディング

スウェーデンの詩人。精神病に悩みながら世を去った。ユーモラスで郷土色豊かな作品もあるが,暗い思索的な詩が多い。詩集《ギターと手風琴》《新詩集》《聖杯の雫(しずく)》など。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フリョーディング
ふりょーでぃんぐ
Gustaf Frding
(1860―1911)

スウェーデンの詩人。ウプサラ大学卒業後、一時郷里ベルムランドで新聞記者を勤めるが、遺伝の精神病のため療養生活に入り、病院で生涯を終える。療養中に出版した『ギターと手風琴』(1891)が世評を得、以後『新詩集』(1894)、『聖杯の雫(しずく)』(1898)、死後出版に『病癒(い)えて』(1913)がある。彼は郷土詩人の一面をもち、自らの人間的弱点をさらけ出して人生との和解を求める優しい感情の表現が人をひきつける。あらわではないが、社会的不正への怒りを歌った詩もある。今日でも人々から愛されている民衆詩人の1人。[田中三千夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

フリョーディングの関連キーワードスウェーデン文学フェーリン

今日のキーワード

大義

1 人として守るべき道義。国家・君主への忠義、親への孝行など。「大義に殉じる」2 重要な意義。大切な事柄。「自由平等の大義を説く」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android