爬虫綱竜盤目の竜脚亜目に属する中生代ジュラ紀後期の絶滅大型恐竜。最初アメリカのコロラド州西部に分布するジュラ紀後期の地層から報告され,1914年にはアフリカのタンザニアから最もよい骨格が発見された。この標本はベルリン市にあるフンボルト大学博物館に陳列されている。地面から頭までの高さ12m,体長約23m。体重は推定40~50t。前肢は4mあり,後肢よりも長く,この恐竜がキリンのように頭を高くもちあげていたことがわかる。地上最大級の動物であるブラキオサウルスは沼沢性の恐竜と考えられているが,陸上性の生活者で,高い樹木の葉などを食べていたという考えも近年提唱されている。頭骨は短く高いが,鼻骨は上方に大きく発達し,鼻孔が頭頂に開いていたことが明らかで,このことは前者の考えを支持するものと思われる。ヨーロッパのジュラ紀後期ないし白亜紀前期からも知られている。アメリカのコロラド州からはスーパーサウルスあるいはウルトラサウルスと呼ばれる化石が知られるが,この属と同じか,最も近縁種である。
→恐竜
執筆者:長谷川 善和
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…南アフリカでは海岸近くの白亜紀前期の地層から発見されたアルゴアサウルスAlgoasaurus(ブルームR.Broom,1904)の研究からはじまり,カルー盆地の三畳紀あるいはタンザニアのテンダグルのジュラ紀恐竜が有名である。テンダグルの発掘は1909‐12年の4年間行われ,ブラキオサウルスBrachiosaurusやケントロサウルスKentrosaurusなど総重量250tの恐竜が発掘された。その後,1924年にイギリス隊による発掘がある。…
…南アフリカでは海岸近くの白亜紀前期の地層から発見されたアルゴアサウルスAlgoasaurus(ブルームR.Broom,1904)の研究からはじまり,カルー盆地の三畳紀あるいはタンザニアのテンダグルのジュラ紀恐竜が有名である。テンダグルの発掘は1909‐12年の4年間行われ,ブラキオサウルスBrachiosaurusやケントロサウルスKentrosaurusなど総重量250tの恐竜が発掘された。その後,1924年にイギリス隊による発掘がある。…
※「ブラキオサウルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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