ブラックプール(英語表記)Blackpool

翻訳|Blackpool

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラックプール」の意味・わかりやすい解説

ブラックプール
Blackpool

イギリスイングランド北西部の都市。単一自治体(ユニタリー unitary authority)。1998年にランカシャー県から分離して単一自治体となった。マンチェスターの北西約 70km,アイリッシュ海に面する海浜保養都市。16世紀にはプールハウジズと呼ばれた小村であったが,18世紀末頃から海岸旅館が立ち並び,ランカシャー工業地帯発展とともに成長した。イングランド北部の工業地帯で働く労働者とその家族などを中心に,年間 800万人以上の観光保養客でにぎわう。ほかにビスケットキャンディー,組み立て家具などの工業があり,園芸も行なわれる。パリのエッフェル塔を模して,1895年に建てられたブラックプールタワー(158m)は,市のシンボル。各種会議の開催地としても知られる。面積 35km2人口 14万2900(2005推計)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブラックプール」の意味・わかりやすい解説

ブラックプール
Blackpool

イギリス,イングランド北西部,ランカシャー西部にある保養都市。人口26万1088(2001)。アイリッシュ海に臨み,遊歩道,スポーツ・娯楽施設,会議場がある代表的な海岸保養地で,エッフェル塔をモデルにした高さ159mの鉄塔もある。このほか航空機,食品などの工業もみられる。18世紀までは夏季だけの海水浴場であったが,1788年にこの地を訪れたハットンWilliam Huttonが海水浴による健康法のためのリゾート地として紹介してから有名になり,ランカシャー工業地域の発展,1846年の鉄道開通を背景に北西イングランド最大の保養地へと成長し,毎年労働者とその家族を中心に多数の観光客が訪れる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラックプール」の意味・わかりやすい解説

ブラックプール
ぶらっくぷーる
Blackpool

イギリス、イングランド北西部にあるユニタリー・オーソリティーUnitary Authority(一層制地方自治体)の海岸保養都市。アイリッシュ海に面する。人口14万2284(2001)。18世紀ごろから海水浴場として開け、19世紀以降ランカシャー工業地帯の躍進に伴って夏や週末を過ごす家族連れの保養地として発展した。エッフェル塔を模した展望塔や初秋の大規模なイルミネーション、多くの遊技場や映画館などで観光客を誘致している。政党や各種団体の年次大会、全国会議の開催地としても知られる。

井内 昇]

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百科事典マイペディア 「ブラックプール」の意味・わかりやすい解説

ブラックプール

英国,イングランド西部,アイリッシュ海に臨むランカシャー州の都市。海浜保養都市として知られる。18世紀までは単なる夏季の海水浴場であったが,鉄道開通後,遊覧諸施設が整えられた。労働党の大会をはじめ各種の会議の開催地としても有名。14万2065人(2011)。

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