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ブーダン Boudin, Eugène

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブーダン
Boudin, Eugène

[生]1824.7.12. オンフルール
[没]1898.8.8. ドービル
フランスの風景画家。初め父の書店に勤め,その窓に自作の絵を展示し,J.ミレーに見出されて画家を志した。その他 T.クーテュール,G.クールベ,C.コローらと親交をもった。戸外での制作を尊重して,北フランスの海辺の風景を多く写生し,コローによって「海の画家」と呼ばれた。少年時代のモネは彼に師事しており,印象派の先駆者とされる。 1874年の第1回印象派展に出品,96年レジオン・ドヌール勲章を受章。主要作品『トルビルの海水浴』 (1869,オルセー美術館) ,『ビルフランシュの停泊地』 (96) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブーダン【boudin】

強く変形した変成岩や堆積岩にみられる構造体で,相対的に流動しやすい岩層と流動しにくい岩層との互層(何枚もの重なり)が層状構造に直角に圧縮されて,流動しやすい岩層が層流状に流動したために,流動しにくい岩層が引きちぎられ,短冊型ないしレンズ状の断面を示す不連続体となったものをいう。砂岩とケツ岩の互層の場合には,ケツ岩が流動し砂岩が引きちぎられてブーダンをつくる。【植村 武】

ブーダン【Eugène Boudin】

1824‐98
フランスの風景画家。ノルマンディー地方の海辺の町オンフルールHonfleurに船乗りの息子として生まれる。水夫や出版社の事務員として働いたあと,友人と画材店を開き,この地方を訪れる画家たち(トロアイヨンConstan Troyon,イザベーEugène Isabey,クチュールThomas Coutureなど)の作品を飾った。1850年にル・アーブルの芸術家協会の奨学金を得て3年間パリで学ぶが,ほとんど独学であった。

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世界大百科事典内のブーダンの言及

【印象主義】より

…独立した自然をさまざまな様相でとらえたバルビゾン派は,自然観察の側面で印象派に影響を与えた。しかしなんといっても直接に若き彼らを励まし導いたのは,クールベ,ドービニー,ヨンキント,ブーダンらである。クールベはアカデミーと世論に対する戦いぶりで範を示し,また歴史画,神話画,宗教画といった伝統的ジャンルを離れた現代的主題を印象派に教えた。…

【外光派】より

…また明治中期の日本洋画の一派。フランスの場合は二つあり,一つは1850‐60年代にアトリエから戸外へ出て外光のもとで制作しはじめたコローなどバルビゾン派の一部や,ブーダンなどル・アーブル地方の海辺で終始戸外で制作して印象派の先駆となった画家たちである。いま一つは,1880年代以後,印象派が評価をうけてから,従来のアカデミックな描写や表現に印象派風の外光描写をとりいれた折衷画派をさす。…

【モネ】より

…幼いとき一家はル・アーブルに移り,海に親しんで成長する。またカリカチュアを好み,町の名士たちの姿を描いていたところを画家ブーダンに発見され,油彩と戸外制作の手ほどきを受けて風景画家の道を歩むことになる。19歳のとき,親の反対を押し切ってパリに出,グレールM.G.C.Gleyreのアトリエやアカデミー・シュイスに通い,後の印象派のグループと親交を深める。…

※「ブーダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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