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プスタ Puszta

百科事典マイペディアの解説

プスタ

ハンガリー語で草原の意で,アルフェルドとも。ハンガリーの大部分を占めるハンガリー平原南部にみられる低平な草地。かつては牛の放牧地として利用されていたが,現在は灌漑(かんがい)により農地化が進んでいる。
→関連項目オーストリアステップホルトバージ国立公園

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世界大百科事典 第2版の解説

プスタ【puszta[ハンガリー]】

一般には,〈荒れはてた〉〈見すてられた〉〈無人の〉〈たんなる〉という意味をもつ語であるが,学術用語としては次の二つの意味に用いられる。(1)自然地理的には,一般に温暖で降雨が少なく木のない草地や荒地を意味する場合と,特殊的に,ドナウ川以東のハンガリー大平原(アルフェルドAlföld)の中の最も乾燥した砂質の草地を意味する場合がある。後者は,ホルトバージやブガツなどの地方に代表される。かつてはまったく木がなく,戦間期になっても粗放な牧畜(牛,馬,羊)が行われていたが,第2次大戦後は灌漑が進み,農耕や園芸が行われるようになった。

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大辞林 第三版の解説

プスタ【Puszta】

ハンガリー、ドナウ川とその支流チサ川の流域にかつて広がっていた草原。現在はほとんど耕地となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プスタ
ぷすた
pusztaハンガリー語

ハンガリー平原(オルフェルド)の東部にかつて広がっていた温帯性の長茎草原のこと。地域名称も兼ねる。ハンガリー平原には氷河時代に堆積(たいせき)した厚いレス(黄土)が分布しており、それは年間600ミリメートル程度の少ない降水量と相まって、そこに草原をつくりだした。また腐植層の厚い肥沃(ひよく)な土壌を生じさせた。しかし降水量に年ごとの増減が大きく、しばしば干魃(かんばつ)にみまわれたため、開発は遅れ、多くの部分が草原のまま長く放置されてきた。プスタというのはこうした草原につけられた名称で、もともとはハンガリー語で荒れ地を意味していた。しかし19世紀後半、この地方がトルコの支配を脱してから急速に耕地化が進み、現在ではほとんどが耕地である。小麦、トウモロコシ、根菜類、タバコ、ヒマワリなどが栽培されるほか、ウシやウマも多数飼育され、東ヨーロッパの穀倉地帯となっている。[小泉武栄]

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世界大百科事典内のプスタの言及

【ハンガリー】より


【自然】
カルパチ(カルパティア)山脈に囲まれ,ドナウ川本流とその支流ティサ川の流域に広がるハンガリー盆地にあり,国土の大部分は平野であるが,ドナウ川を境に多少の変化がある。ドナウ川の東はアルフェルドAlföldと呼ばれる大平原で,その大部分は19世紀後半までは湿地帯だったが,治水が進むと逆に水の乏しい砂質の草地(プスタ)となり,第2次大戦後は大規模に灌漑され耕地化されている。ドナウ川以西は,北部の小アルフェルドを除けば,緩やかな起伏の台地であり,その間に東西に長く,中欧最大の湖バラトン湖がある。…

※「プスタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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