出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
モスクワ生まれのユダヤ系で,ベルギー国籍の理論物理化学者.ブリュッセル自由大学を卒業後,1951年同大学教授.1967年アメリカのテキサス大学統計力学・熱力学研究所所長を兼任.1946年熱平衡付近での非平衡定常状態を定める“エントロピー生成最小の定理”を導き出した.第二次世界大戦後,熱平衡から遠く離れた状態で生じる“散逸構造”の研究に着手し,前記定理の拡張として散逸構造安定化条件を導く.それを化学時計・化学波,生物体・生物集団などに適用して論じ,1977年ノーベル化学賞を受賞.また,散逸構造安定化の微視的機構を研究し,動力学系のカオス的ふるまいなどによるミクロの乱雑性が,無数の分子からなる複雑系に不可逆性をもたらし,それがゆらぎに対する散逸構造安定化機構になると論じた.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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