プリンス・オブ・ウェールズ

デジタル大辞泉プラス の解説

プリンス・オブ・ウェールズ

①《Prince of Wales》イギリス海軍の戦艦。クイーン級(フォーミダブル級の改良型)。名称はのちの英国王、ジョージ5世の称号から。1902年進水、1904年就役の前弩級戦艦。地中海艦隊、大西洋艦隊、本国艦隊などに配備。1919年退役。
②《Prince of Wales》イギリス海軍の戦艦。キング・ジョージ5世級(2代目)。1939年進水、1941年就役の超弩級戦艦。1941年8月、イギリス首相チャーチルとアメリカ大統領ルーズベルトによる大西洋憲章調印の場となる。その後東洋艦隊に派遣。12月のマレー沖海戦において、日本海軍戦闘機の攻撃により沈没

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百科事典マイペディア の解説

プリンス・オブ・ウェールズ

英国皇太子の称号。英国王エドワード1世がウェールズを征服した後,1301年その地で生まれた長子(後のエドワード2世)にこの称号を与えたのに始まる。

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世界大百科事典(旧版)内のプリンス・オブ・ウェールズの言及

【ベーリング海峡】より

…アジア大陸東端のチュコート半島デジニョフ岬と北アメリカ西端のプリンス・オブ・ウェールズ岬の間にある海峡。北極海と太平洋(ベーリング海)とをつなぐ。…

【チェック】より

…ディストリクト・チェックはほとんどチェビオット種の羊毛を中心に使用し,綾織で製織後,縮絨を施す。多くの種類とそのバリエーションがあるが,おもなものに,シェパード・チェック,グレン・フェシー,グレン・アーカート,コイガッハ,ロバット,プリンス・オブ・ウェールズなどがある。 (1)シェパード・チェックshepherd check 18世紀後半,新興土地所有者がハイランドに牧羊を導入し,そのためにボーダー地区の羊飼いたちを雇用した。…

【ウェールズ】より

…しかし1170年ころからヘンリー2世はアイルランド征服に着手するため対ウェールズ懐柔策に転じ,南ウェールズの首長リースに率いられた諸首長は,イングランドとの友好関係に入ることになった。 13世紀に入ると,大首長と称されたルーウェリン・アープ・イオーワースがウェールズの大半を勢力下に収め,イングランドのジョン王およびヘンリー3世を悩ませたが,13世紀半ばその庶子グリフィズの子ルーウェリン・アープ・グリフィズが台頭,イングランドの内紛を機にウェールズ全土に覇権を樹立し,はじめて〈プリンス・オブ・ウェールズ〉を称した。彼はしばしばイングランドを脅かしたので,ヘンリー3世をついだエドワード1世は1277年および82年の再度にわたってルーウェリンを討伐,ついに彼を敗死させ,ウェールズ各地の反乱を鎮定して全土を支配下に収めた。…

【カーナーボン】より

…このときにカーナーボン州をはじめ6州が定められ,ここに大カーナーボン城を築いた。のちのエドワード2世はここで生まれ,1301年初代のプリンス・オブ・ウェールズ(イギリス皇太子)に任ぜられた。またここは18世紀末から19世紀に,非国教会の礼拝所が多数たてられ,急進主義宗教運動の一中心地となった。…

※「プリンス・オブ・ウェールズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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