ヘルソン(Harry Helson)(読み)へるそん(英語表記)Harry Helson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヘルソン(Harry Helson)
へるそん
Harry Helson
(1898―1977)

アメリカの心理学者。マサチューセッツ州の生まれ。ハーバード大学ボーリングマクドゥーガルの指導を受け、1924年学位をとる。コーネル大学イリノイ大学、ブライアン・マウア・カレッジを経て、第二次世界大戦中は国家国防委員会所属、その後テキサス大学教授、カンザス州立大学教授を歴任。コーネル大学に在職中(1924~1925)、コフカ演習に出てゲシュタルト心理学に興味をもち、その紹介にあたった。研究領域は非常に広いが、一般には、さまざまな判断の基準となる準拠系を研究した順応水準理論の提唱者としてよく知られている。著書に『The Psychology of Gestalt』(1926)、『Adaptation Level Theory : An Experimental and Systematic Approach to Behavior』(1964)などがある。

[宇津木保]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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