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ベッケル Becker, Jacques Louis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベッケル
Becker, Jacques Louis

[生]1906.9.15. パリ
[没]1960.2.21. パリ
フランスの映画監督。 J.ルノアールの助監督を経て 1935年監督としてデビュー。『最後の切札』 Dernier atout (1942) ,『偽れる装い』 Falbalas (45) ,『肉体の冠』 Casque d'or (52) など雰囲気描写にすぐれていた。ほかに『現金に手を出すな』 Touchez pas au grisbi (54) 。

ベッケル
Bécquer, Gustavo Adolfo

[生]1836.2.17. セビリア
[没]1870.12.22. マドリード
スペインの詩人。本名 Gustavo Adolfo Dominguez Bastida。 10歳で両親と死別,叔父の手で育てられ,兄とマドリードに出たが (1854) ,下級官吏,編集者などの職を転々とし,結核におかされた。結婚後も兄が同居していたため妻と不和となり別居し,兄の死 (70) によって妻と和解したが病のためまもなく没した。詩集『調べ』 Rimasは死後出版。

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百科事典マイペディアの解説

ベッケル

スペインの詩人。34歳で不遇の生涯を終えた。彼の100編足らずの詩作品はすべて《抒情詩集》(1871年)に収められている。そこでは,はかない愛,挫折,孤独などロマン派から引き継がれたテーマが,神秘的ともいえる奥行きのある詩語によって表現されており,その深遠な詩的世界は現代の詩人に対して圧倒的な影響力をもっている。

ベッケル

フランスの映画監督。パリ生れ。《大いなる幻影》(1937年)などJ.ルノアールの助監督を経て監督となる。処女作《最後の切札》(1942年),《現金に手を出すな》(1954年),遺作《穴》(1960年)などの〈フィルム・ノワール〉をはじめ,ベル・エポックのパリを舞台にした最高傑作《肉体の冠》(1952年)などにより,フランス映画の戦後第1世代として活躍。
→関連項目ギャバンフィリップリベット

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世界大百科事典 第2版の解説

ベッケル【Gustavo Adolfo Bécquer】

1836‐70
スペインの詩人。セビリャに生まれ,マドリードで没する。幼くして孤児となり,健康に恵まれず,結婚に失敗するなど生涯不遇であった。1850年代,ハイネに代表されるドイツ抒情詩の要素とアンダルシア民謡の要素とをスペイン詩に導入しようとする動きがみられたが,ベッケルはその中から現れた。生前に発表された作品の数は少なく,また68年の革命の混乱の中で,完成していた詩集の草稿が失われたが,後に作者の手で書き直され,彼の死後,友人たちによって《抒情詩集》(1871)として出版された。

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大辞林 第三版の解説

ベッケル【Gustavo Adolfo Bécquer】

1836~1870) スペインの詩人。生涯不遇であったが、簡素で穏やかな「抒情詩集」や、モデルニスモの前触れとなる説話集「伝説集」などをのこした。

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世界大百科事典内のベッケルの言及

【スペイン文学】より


【19世紀――ロマン主義からリアリズムへ】
 19世紀前半はヨーロッパ全体にロマン主義が流行したが,スペインにもやや遅れて移入され,詩と演劇の分野に成果が見られた。革命運動と激しい恋の末に夭逝したJ.deエスプロンセーダの,ドン・フアン伝説を扱った物語詩《サラマンカの学生》と,神秘的ともいえる深遠な詩語を操った孤独な夢想詩人G.A.ベッケルの《抒情詩集》は文学史に残る傑作である。演劇では1835年に上演されたリーバス公爵の《ドン・アルバロ》が,ビクトル・ユゴーの《エルナニ》のスペイン版ともいうべき,ロマン主義の勝利を決定づける作品であった。…

※「ベッケル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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