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ホテイアオイ

百科事典マイペディアの解説

ホテイアオイ

熱帯・亜熱帯アメリカ原産のミズアオイ科の多年生水草。長い根をおろし,また枝を横に出してふえる。葉は光沢のある円形で,柄の下半分がふくれ,うきの用をなす。夏,葉間から20〜30cmの花茎を出し,ヒアシンスに似た径3cmほどの淡青紫色の花を穂状につける。
→関連項目帰化植物

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世界大百科事典 第2版の解説

ホテイアオイ【water hyacinth】

熱帯・亜熱帯アメリカ原産の,ミズアオイ科の浮遊性多年生水草(イラスト)。現在では,世界各地の亜熱帯~熱帯に野生化し,静水域で大群落をなすことが多い。日本でも九州の温暖地に野生化している。葉柄基部が球状にふくらみ,浮性をもつ。葉は心臓形で平滑。根は繊維状で密生し,黒紫色で水中によく茂る。多くの匍匐(ほふく)枝を出し,その先に小苗を生じて繁殖し,繁殖力はきわめて旺盛で,短期間で群落状となる。夏に高さ15~25cmぐらいの花茎を出し,径3cmぐらいの,藤紫色で中央に黄斑のある6弁花を短穂状に咲かせたいへん美しいが,1日花である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホテイアオイ
ほていあおい / 布袋葵
[学]Eichhornia crassipes Solms.

ミズアオイ科の多年生の浮遊性水草。ホテイソウ、ウォーターヒヤシンスともいう。根は細く、水中に垂れる。葉は円形または卵円形、鮮緑色で光沢がある。葉柄の基部近くが膨らんで気嚢(きのう)となり、水面に浮かぶ。夏、高さ約30センチメートルの花茎を出して穂状花序をつくり、漏斗(ろうと)状鐘形で径約3センチメートルの花を開く。花被(かひ)は6枚で淡青紫色、上片は大きくて濃い斑紋(はんもん)があり、その中央は黄色である。亜熱帯アメリカ原産で、日本へは明治中期に導入され、暖地では野生化している。池や金魚鉢で観賞する。栽培は水面に浮かべるか、泥土で鉢植えし、鉢のみを水中に沈める。栄養がよいと匐枝(ふくし)で猛烈に繁殖して水面を覆い、害草ともなるが、水中の窒素やリンを吸収する能力が高く、プランクトンの発生を防ぐので、富栄養湖の浄化も試みられている。また、家畜飼料とするほか、発酵させたガスのエネルギー利用の面でも注目されている。[吉江清朗]

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