イギリスの生化学者.正規の大学教育は受けずに化学分析会社で働くかたわら,ロンドン大学の学外生として化学を学ぶ.1883年ロンドンのガイ病院勤務,1888年同病院医学校に学び,医学を修めた.1898年ケンブリッジ大学講師,1914年同大学に新設された生化学教室の初代教授となる.1930~1935年ロイヤル・ソサエティ会長を務める.おもな業績として,1901年トリプトファンの発見,1907年W.M. Fletcherと共同で筋収縮における乳酸発生の測定,1929年グルタチオンの発見など.またラットを用いた実験で,成長には三大栄養素だけではなく,牛乳に含まれる微量の成長促進因子(ビタミン)が必要であることを示した.この業績により,1929年,C. Eijkman(エイクマン)とともにノーベル生理学・医学賞を受賞.後進の指導にもすぐれ,A.von Szent-Gyorgri(セント-ジェルジ),H.A. Krebs(クレブス),E.B. Chain(ペニシリンの研究で1945年の生理学・医学賞を受賞),A.J.P. Martin(マーチン),R.L.M. Synge(シング),F. Sanger(サンガー)らを輩出した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新