ホーフマンスタール(英語表記)Hofmannsthal, Hugo von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーフマンスタール」の意味・わかりやすい解説

ホーフマンスタール
Hofmannsthal, Hugo von

[生]1874.2.1. ウィーン
[没]1929.7.15. ウィーン
オーストリアの詩人劇作家小説家,随筆家。 17歳で円熟した詩劇『きのう』 Gestern (1891) を発表,以後『早春』 Vorfrühling (92) などの抒情詩や『痴人と死』 Der Tor und der Tod (93) などの抒情的小戯曲を矢つぎばやに発表し,優雅な古典的形式と世紀末的な憂愁と無常感により独自の世界を展開した。 1902年のエッセーチャンドス卿の手紙』 Brief des Lord Chandosで言語表現への根本的懐疑を表明してからは抒情詩の世界を去り,ギリシア悲劇をはじめとする古典劇の翻案改作や,『薔薇の騎士』 Der Rosenkavalier (1911) などのオペラ台本に手腕を発揮した。第1次世界大戦による旧秩序の崩壊を体験してから,M.ラインハルトとともにザルツブルクフェスティバル組織,社会的宗教的な関心を強め,道徳劇イェーダーマン』 Jedermann (11年ベルリンで初演) ,カルデロン劇に取材した『ザルツブルクの大世界劇場』 Das Salzburger grosse Welttheater (22) を上演した。また,小説の分野でも長編アンドレアスAndreas (未完) をはじめ注目すべき作品がある。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ホーフマンスタール」の解説

ホーフマンスタール
Hugo von Hofmannsthal

1874~1929

「世紀末ウィーン」の文学界を代表する詩人。ドイツイタリアユダヤの血を引く。繊細な感性と深い西欧的教養に裏づけられた詩や散文作品のほか,音楽家リヒャルト・シュトラウスのために多くのオペラ台本を書いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホーフマンスタール」の意味・わかりやすい解説

ホーフマンスタール
ほーふまんすたーる

ホフマンスタール

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