ボズウェル(英語表記)Boswell, James

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボズウェル
Boswell, James

[生]1740.10.29. エディンバラ
[没]1795.5.19. ロンドン
イギリスの弁護士,著述家。スコットランドの出身。イギリス伝記文学の最高傑作『ジョンソン伝』 The Life of Samuel Johnson (1791) の著者。 1763年ジョンソンと知合い,またこの年には大陸旅行をしてルソーやボルテールに会った。 73年ジョンソンの文学クラブの会員となり,スコットランド旅行にも同行した。『ヘブリディーズ旅日記』 The Journal of a Tour to the Hebrides (86) はその記録である。『日記』 18巻が 1928~34年に刊行されたが,なお未整理の著作が多量に残っており,50年からエール大学の編集により『ロンドン日記』 London Journalなどの著作の刊行が始った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ボズウェル

英国の伝記作者。スコットランド出身の弁護士で,S.ジョンソンに親しく接し,伝記文学の傑作といわれる《サミュエル・ジョンソン伝》(1791年)を書いた。ほかに膨大な《私記》《日記》など。〈ボズウェル〉は忠実で崇拝的な伝記作者の代名詞とされる。
→関連項目伝記

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ボズウェル【James Boswell】

1740‐95
イギリスの文人,伝記作家,弁護士。エジンバラ生れ。エジンバラ,グラスゴー両大学で学び,弁護士となる。1762年より翌年にかけてロンドンに滞在,63年S.ジョンソンと会って以来,彼を崇拝する。その間遊びの遍歴も重ねる。63‐66年大陸旅行をし,ボルテールやルソーとも会見した。66年故郷へ帰って弁護士として活躍を開始する。彼は一日女性と野外で〈大胆に〉情事を楽しんだかと思うと,翌日は法廷で数時間に及ぶ弁論を展開するという〈二面性〉をもっていた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボズウェル
ぼずうぇる
James Boswell
(1740―1795)

イギリスの弁護士。スコットランドに生まれる。伝記文学の最高傑作『サミュエル・ジョンソン伝』(1791)の作者。エジンバラとグラスゴーの大学で法律を学び、グラスゴー大学ではアダム・スミスの講義に出席。その後、ロンドンに出て文士仲間とともに数冊の詩文集を匿名で出版。1763年、S・ジョンソンと会い、その偉大な人格に心酔し、親交を結ぶ。その間、非凡な記憶力と鋭い観察力でジョンソンの言行を克明に記録し、手紙を集め、豊富な資料を駆使して、芸術的にみごとな統一のある『ジョンソン伝』を書いた。大陸旅行のおりには、コルシカ島独立を企てたパオリ将軍と会見し、『コルシカ事情』(1768)を書いて著述家としての名声を確立。また、ジョンソンに従ってスコットランドを旅行した記録『ヘブリディーズ諸島旅日記』(1785)も知られる。20世紀になって、赤裸々な生活の記録を含む日記など膨大な量の「私記」が発見され、次々と刊行されている。[平 善介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ボズウェル

(James Boswell ジェームズ━) イギリスの伝記作家。その作「サミュエル=ジョンソン伝」は伝記文学の傑作とされ、ボズウェルという名は、忠実な伝記者を意味する普通名詞にもなっている。(一七四〇‐九五

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ボズウェルの関連情報