翻訳|bone china
骨灰磁器。動物,おもに牛の骨灰を磁土やカオリンと混ぜて焼成したイギリス独特の磁器。1748年ボウ窯のフライThomas Frye(1710-62)がはじめて骨灰を使用した磁器の特許をとったとされている。その後1800年ころにストーク・オン・トレントのスポードJosiah Spode(1754-1827)が骨灰と磁土を混ぜあわせ,これに鉛釉をかけることによって透明な白色の磁器を焼成した。この成功以来,イギリスの代表的な磁器として今日に至るまで広く用いられている。骨灰磁器は硬質磁器に比べて柔らかみがあり,焼成温度も低く,また白土とガラスを合成した軟質磁器よりも製作費が安価であるところからディナー・セットなどの上質の食器として一般に広く使用されている。
執筆者:前田 正明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
硬磁器と人工的につくった融剤を加えてつくる軟磁器との中間に位置する軟磁器.18世紀にイギリスで発明された.精陶器や精せっ器素地に骨灰を加えて透光性にした磁器.おおよその組成は,リン酸カルシウムが主成分のか焼した動物の骨45~50%,カオリン20~25%,風化花こう岩 25~30% である.なお,定義は国によって異なるが,ブリュッセル関税率表による規格では骨灰含有量の規定はないが,イギリスではリン酸塩として最低30%,アメリカでは骨灰として少なくとも25% を含むとなっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ヨーロッパにおける磁器の焼成は1709年ドレスデンのベットガーによって始められ,これと前後して他のヨーロッパ諸国でもこぞって磁器焼成が試みられた。スペインではフリット磁器,フランスではケイ砂,セッコウ,ソーダを溶融し,これに石灰と粘土を加えた,いわゆる軟質磁器,イギリスでは18世紀末に動物の骨灰を混ぜたボーン・チャイナがつくり出された。これらの釉も素地の成分に応じて石灰釉や長石釉などさまざまな磁器釉が用いられている。…
※「ボーンチャイナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新