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マカロニ macaroni

翻訳|macaroni

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マカロニ
macaroni

小麦粉でつくった押し出し麺の一種で,普通直径 2.5~5mmぐらいの管状のものをさす。1.2~2.5mmぐらいの棒状のものをスパゲティ,これよりさらに細いそうめん状のものをバーミセリーと呼び区別している。イタリアが本場で,本来はデュラム種のマカロニコムギを粗びきしたセモリナを原料とするが,近年では硬質小麦の粉を混合することが多い。小麦粉に 40~50℃の温湯を加えて混捏機で十分にこねたのち,強い圧力で小さい穴から突き出し,適当な長さに切って乾燥して製品とする。太いものは中空にして乾燥しやすくするが,押し出すときの穴の形によってさまざまな形や大きさの製品ができる。スープに入れたり,ボイルドマカロニ,ベークドマカロニなどの調理法がある。

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デジタル大辞泉の解説

マカロニ(〈フランス〉・〈英〉macaroni)

《〈イタリア〉maccheroniから》イタリアの代表的なパスタ。小麦粉を温湯で固く練り、円筒に入れて突き出し、切って乾燥したもの。管状のほか糸状や貝殻形・花形などのものもある。

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百科事典マイペディアの解説

マカロニ

イタリアの管状の乾燥パスタ。本来はグルテンの多い硬質小麦(デューラム)の粉を用いる。粉をこねて機械により管状に押し出し,乾燥させてつくる。ゆでてバターでいため,各種ソースとおろしチーズをかけて食す。
→関連項目イタリア料理

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栄養・生化学辞典の解説

マカロニ

 硬質コムギ,特にセモリナから作る麺.中空のパスタの一種.

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

マカロニ【macaroni】

管状に穴のあいた短いパスタ。普通、円筒状で表面にすじのないものをさすことが多いが、リガトーニペンネなどを含めた短い管状のパスタの総称として、また管状に限らずショートパスタの総称として用いることもある。グラタンサラダに用いる。

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世界大百科事典 第2版の解説

マカロニ【maccheroni】

スパゲッティと並ぶイタリアの代表的乾燥パスタ食品の一つ。直径5mm前後の,内部が穴のあいた円筒状をしており,長さ7~8cmの短いマカロニと25cm前後の長いマカロニがあり,表面に縞模様のあるものとないものがある。このような形は,固ゆでするのに便利なことと,表面の縞模様でソースの付着をよくするためである。イタリア南部で生まれたパスタ食品で,歴史はスパゲッティより古く,16世紀にはすでにシチリア島において,木製の圧搾機を使って製造されていたと言われている。

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大辞林 第三版の解説

マカロニ【macaroni】

小麦粉を練って短い管状、あるいは貝殻などの形に作ったパスタ。グラタンやサラダに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マカロニ
まかろに
macaroni

イタリア語ではマッケローニmaccheroni(単数形はmaccherone)という。macaroniはイタリア語から借用の英語で、日本ではマッケローニではなくマカロニを借用している。以前はマカロニという名称でパスタ全般を意味することがあったが、パスタということばが普及してからは、マカロニは管状の乾燥パスタの一種という本来の意味になった。語源は、古代ギリシア語のmakariaであるという説が有力である。マカロニの起源についてはいろいろな説がある。語源からみてギリシアに起源があるという説は、makariaが葬儀の宴に供される一種の聖なるパスタであったということに基づいている。シチリアに起源を置く人もいる。この場合、シチリア方言のtriaということばは「パスタを圧搾機で押し出し、大気で乾燥させた穴あきの細長いパスタ」を意味するが、これがマカロニの祖先であるという説である。マカロニのシチリア起源説は、パスタのアラブ起源説につながる。なぜなら、シチリア方言のtriaはアラビア語のitriyaからきているからで、1154年にアラブの地理学者が書いた本にパスタの一種としてitriyaのことを記述しているからである。いずれにしても、マルコ・ポーロが中国の麺(めん)をみて伝えたというのは俗説であり、マカロニはもっと古い時代からすでに地中海世界に存在していたと考えるほうが正しい。はっきりイタリア語の文献にマカロニの名が現れるのは、ボッカチオの『デカメロン』(14世紀の中ごろ)のなかである。マカロニはそのなかで、ラビオーリと並んでたいへんな御馳走(ごちそう)として扱われている。しかし、『デカメロン』に出てくるマカロニは現在の管状のものと違い、ニョッキのようなものであったというのが定説になっている。[西村暢夫]

製法

セモリーナ粉(グルテン含量の多いデューラム小麦)に水を加えてよく練り、高圧のプレスでダイス(型金)から押し出し、乾燥機で乾かす。形はロングとよばれる長いものと、カットという短いものがある。マカロニの穴は乾燥しやすくするためと、料理の際に熱の通りをよくするためといわれている。良質のものは、ゆでてから少したっても「こし」が強い。[西村暢夫]

調理

マカロニの調理の仕方はたっぷり湯を沸かし、湯1リットルに軽く大さじ一杯の塩を入れてゆでる。こしのしっかりしているうちに火を止めるのがおいしく食べるこつである。ゆで上がったら湯を切り、熱いうちにソースをかけて食べる。マカロニによくあうソースはボロニェーゼ、ナポレターナが代表的で、それにパルメザンチーズを好きなだけかける。
 パスティッチョ・ディ・マッケローニというマカロニのグラタンも有名である。変わったところでは、アブルッツォ州のギター風マカロニで、ギターに似た道具で生パスタの板を細長く切りマカロニをつくる。形はスパゲッティだが、アブルッツォでは古くからマカロニとよんでいる。[西村暢夫]

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世界大百科事典内のマカロニの言及

【イタリア料理】より

…米はポー川の中流域平原に位置するロンバルディア州とピエモンテ州で生産され,トウモロコシはイタリア北部の傾斜地で生産されるため,リゾット,ポレンタの料理はイタリア北部に起源を発している。それに対してスパゲッティマカロニなどの乾燥パスタがイタリア南部で常食とされたのは,硬質小麦の耕作地が,かつてはイタリア南部に広がっていたことと,機械生産以前のパスタの自然乾燥条件がナポリ周辺のカンパニア地方に備わっていたことに由来している。乾燥パスタの発展はまた,ナポリで成功したソース用トマトの品種改良を抜きにしては考えられない。…

【製麵】より

…さらに4段くらいの圧延ロールで一定の厚さに延ばしてから切刃でめんに切り出す。マカロニ類は加圧した生地をダイスの穴から押し出し加工して製造する。このほか,手打ちうどんや手延べそうめんのように手作りのめんもある。…

【パスタ】より

…広義には,小麦,豆,米など穀類の粉に,水,牛乳,卵などの液体とバター,油,塩,酵母,その他ピュレー状にしたホウレンソウなどの諸材料を,用途に応じて混入してこねあげた練り粉一般を指す。狭義には,パスタ食品のことで,スパゲッティマカロニ,ラザーニャ,フェットゥチーネなどを作るための,小麦粉と卵を基本材料とする練り粉とその製品の総称。パスタの起源については定かでないが,現在残る記録から13~14世紀にはすでにあったと推定されている。…

※「マカロニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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