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マクレナン MacLennan, Hugh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マクレナン
MacLennan, Hugh

[生]1907.3.20. グレースベイ
[没]1990.11.7. モントリオール
カナダの小説家,エッセイスト。ローズ奨学生としてイギリスのオックスフォード大学で学び,1935年プリンストン大学で学位を取得。1951~63年,マギル大学イギリス文学教授。『気圧計上昇』Barometer Rising(1941)で文壇に登場し,第2作『二つの孤独』Two Solitudes(1945)によって,一躍イギリス系カナダの代表的作家と目されるにいたった。その後も『断崖』The Precipice(1948),『各人の息子』Each Man's Son(1951),『夜の終りを告げる見張り』The Watch That Ends the Night(1959),『スフィンクス帰還』Return of the Sphinx(1967)などの小説で,カナダとはなにかというテーマを精力的に追求。『カナダの七つの川』The Seven Rivers of Canada(1961)は優れた歴史紀行。

マクレナン
McLennan, John Ferguson

[生]1827.10.14. インバネス
[没]1881.6.16. ケント
スコットランドの社会人類学者。ケンブリッジ大学卒業後,1857年より弁護士として活躍。 71年にはスコットランドの議事法起草者となった。母権制,父権制に関して原始時代の家族や法律制度を研究し,外婚制内婚制の用語を初めて使用した。また,一妻多夫婚説やトーテム起源説 (→トーテミズム ) を発表,婚姻や宗教制度の起源を比較人類学的に研究した先駆者の一人。主著『原始婚姻』 Primitive Marriage (1865) ,"The Patriarchal Theory" (85) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

マクレナン【Hugh MacLennan】

1907‐90
カナダの小説家。第1次大戦中のハリファクスの大爆発事件(1917)に取材した処女小説《気圧計上昇中》(1941)以来,カナダとは何か,という問題に一貫して取り組んできた。カナダにおけるイギリス系とフランス系の対立相克を《二つの孤独》(1945)で描き,このテーマを後年《スフィンクスの帰還》(1967)でさらに追求した。ほかに《断崖》(1949),《各人の息子》(1951),《夜の終りを告げる時計》(1959),《時の中のもろもろの声》(1980)などの小説や《スコッチ系人,くにへ帰る》(1960)などのエッセー集がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マクレナン
まくれなん
Hugh MacLennan
(1907―1990)

カナダの小説家。ノバ・スコシア州生まれ。西洋古典学を専攻したが、長くマギル大学英文科で教鞭(きょうべん)をとった。1917年のハリファックス大爆発に材をとった処女小説『気圧計上昇』(1941)以来、「カナダとは何か」という問題に絶えず作家としてかかわってきた。イギリス系カナダとフランス系カナダの根深い相克を描いた『二つの孤独』(1945)、アメリカとの関係にメスを入れた『断崖(だんがい)』(1948)、スペイン戦争を背景にした『夜明けを告げる時』(1959)、ふたたび英仏両系の対立を扱った『スフィンクス帰還』(1967)などの小説は、すべてカナダの自己確認への真摯(しんし)な試みだった。未来小説『時間の中のもろもろの声』(1980)では一転して人間文明の将来に思いをはせた。ほかに『カナダの七つの河』(1961)などの紀行文やエッセイ集『スコットランド人の里帰り、ほか』(1961)などがある。[平野敬一]

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367日誕生日大事典の解説

マクレナン

生年月日:1827年10月14日
スコットランドの社会人類学者
1881年没

出典|日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について | 情報

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