マコーミック(英語表記)Cyrus Hall McCormick

デジタル大辞泉 「マコーミック」の意味・読み・例文・類語

マコーミック(Cyrus Hall McCormick)

[1809~1884]米国発明家。刈り入れ機械を発明して企業を設立し、大手の農機具メーカーに発展させた。

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改訂新版 世界大百科事典 「マコーミック」の意味・わかりやすい解説

マコーミック
Cyrus Hall McCormick
生没年:1809-84

アメリカの企業家。バージニア州に生まれ,農業のかたわら鍛冶屋を営む父のもとで技術を身につけた。1831年,馬力動力とする小麦刈取機を発明し,それに改良を加えて特許を得,企業化することに成功。47年シカゴに進出,巨大な工場を設立して量産にのりだし,南北戦争勃発に伴う農業労働力の不足に乗じ,事業を拡大した。製造工程には,いわゆる部品互換制の原理を導入して規格品の大量生産を行うとともに,技術的な改良によって80年代には1人で刈取りから結束まで可能なバインダーを完成した。一方,販売面においては,クレジット,アフターサービス,技術指導などを含む独自のマーケティング方式および各地の代理商と自社の販売要員を組み合わせた全国的販売組織によって収穫用農機の大量販売に成功し,後年の世界的企業であるインターナショナル・ハーベスター社International Harvester Co.の基礎を築いた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マコーミック」の意味・わかりやすい解説

マコーミック
まこーみっく
Robert Rutherford McCormick
(1880―1955)

アメリカの新聞経営者。1910年、従兄(いとこ)のパターソンJoseph Medill Patterson(1879―1944)と『シカゴ・トリビューン』紙を共同経営、1925年に単独経営者となる。同紙は反共孤立主義を掲げた右翼的な編集方針をとり、中西部最大の発行部数を誇った。第二次世界大戦後、アメリカの外交方針、とくにマーシャル・プランや国連政策に反対を表明。1949年にワシントンの『タイムズ・ヘラルド』紙を買収したが、業績不振で1954年『ワシントン・ポスト』紙に売却した。

[鈴木ケイ]

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百科事典マイペディア 「マコーミック」の意味・わかりやすい解説

マコーミック

米国の発明家,事業家。バージニアの地主であった父の研究を継いで,1831年刈取機(バインダー)を発明,その製造工場を興した。以後改良を重ね,1847年シカゴに工場を建設,大量販売にも成功。インターナショナル・ハーベスター会社の基礎を築き,鉄道,鉱山などに手を広げた。

マコーミック

米国の新聞経営者。弁護士として名声をあげ,1911年《シカゴ・トリビューン》社長となり,いとこパターソンと共同経営。1925年以後単独経営者となり,放送・出版にも手を染めた。反共主義・孤立主義を唱え,極右的な編集方針でマスコミ界の雄となった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「マコーミック」の解説

マコーミック
Cyrus Hall McCormick

1809〜84
アメリカの発明家
刈取機を発明(1834年特許)。大農場経営の発展に寄与した。

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367日誕生日大事典 「マコーミック」の解説

マコーミック

生年月日:1880年7月30日
アメリカのジャーナリスト
1955年没

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