コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

孤立主義 こりつしゅぎ isolationism

翻訳|isolationism

6件 の用語解説(孤立主義の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

孤立主義
こりつしゅぎ
isolationism

外交上の主義としては他国と同盟関係を結ばず,できるかぎり他国とのコミットメントを避ける政策をとることをいう。一般にはアメリカ合衆国の建国から第2次世界大戦参戦頃までの伝統的な外交政策をさして用いられる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

こりつ‐しゅぎ【孤立主義】

他国と同盟関係にも入らず、国際組織にも加入せずに孤立を保持する外交上の主義。19世紀末ごろまでの米国の外交政策の伝統をいう。→モンロー主義
周囲から孤立して独自性を守ろうとする主義。「クラス内で孤立主義を守る」

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

孤立主義【こりつしゅぎ】

米国の伝統的な外交政策の原則のひとつ。ワシントンの告別演説,モンロー主義などに典型的にみられるように,ヨーロッパ諸国との同盟拒否・相互不干渉および国際機構への不参加を主張する。
→関連項目ジョン・バーチ・ソサエティローズベルトロッジ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

こりつしゅぎ【孤立主義 isolationism】

ヨーロッパの国際問題に関与せず,同盟関係の設定や国際機構への参加を拒否するアメリカの伝統的外交政策をいう。またヨーロッパ大陸諸国と同盟を結ばず,大陸における情勢がイギリスの安全を脅かすと思われる場合のみ大陸の問題に介入するというイギリスの政策を指していうこともある。 アメリカの孤立主義は,ヨーロッパの紛争にまきこまれることなく,平和を享受したいというアメリカ人の願望を表すものである。その願望はアメリカ独立のときから存在したが,独立革命の戦略は,英仏の対立関係を利用してフランスの援助を受けつつ独立を達成しようとするものであったから,フランスとの同盟を結ばざるをえなかった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

こりつしゅぎ【孤立主義】

国家が他国と同盟を結ばず、孤立を保持する外交上の態度。アメリカのモンロー主義など。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

孤立主義
こりつしゅぎ
Isolationism

他国との同盟や国際組織への加入に反対したり、海外の紛争に巻き込まれるのを避け、孤立を保とうとする外交政策や対外認識面での主義。通常アメリカ合衆国におけるそうした立場をさす。
 アメリカは、両大洋に挟まれているという地理的条件によって安全が保障されている面が強く、他方で国民の大部分がヨーロッパ各地からの移民、ないしその子孫によって構成されているといった事情により、とくにヨーロッパの国際紛争には介入しにくい状態にあるため、建国当初から孤立主義的傾向が強かった。早くも1793年、初代大統領ワシントンは、フランス革命により引き起こされたヨーロッパの紛争に対して中立を宣言し、ついで1796年の「告別演説」において、アメリカの場合海外の紛争への介入を回避することが、内部の分裂を防ぎながら国家を発展させるうえで肝要かつ可能であると訴えた。1823年に宣言されたモンロー主義においても、南北アメリカとヨーロッパとの間の相互不介入が主張され、その論拠として共和制と専制という両者の体制の相違が強調された。19世紀末までアメリカの発展がおもに大陸における領土的膨張を基盤としていたため、こうした相互不介入は対外政策の基調となったが、他方、経済的、文化的あるいは移民の流入などの面では、アメリカがヨーロッパときわめて緊密な関係にあったことを見逃してはならない。第一次世界大戦にはついに参戦するに至ったが、ベルサイユ条約の内容に幻滅してウィルソン大統領が提案した国際連盟への加入も拒否するなど孤立主義の風潮がふたたび強まり、1930年代には一連の中立法の制定をみた。だが第二次世界大戦を契機に孤立主義は衰退し、封じ込め政策の下にグローバルな規模で反共軍事同盟網が形成された。孤立主義は地理的には内陸の中西部において比較的強く、国粋的な右翼勢力と結び付いたこともあった。ベトナム戦争での挫折(ざせつ)により、一時的に対外介入政策に慎重となったが、孤立主義に戻ることはなく、逆に「冷戦の終焉(しゅうえん)」後グローバリズム的立場がいっそう強まった。21世紀に入り対テロ戦争やイラク戦争で単独行動主義的動きが強まったが、これは一国覇権的状況の問題で、孤立主義とはまったく異なるのはいうまでもない。[新川健三郎]
『斎藤真著『アメリカ政治外交史』(1975・東京大学出版会) ▽有賀貞・宮里政玄編『概説アメリカ外交史――政治・経済・軍事戦略の変遷』(1983・有斐閣選書) ▽ウィリアム・アプルマン・ウィリアムズ著、高橋章・松田武・有賀貞訳『アメリカ外交の悲劇』(1991・御茶の水書房) ▽本橋正著『アメリカ外交史概説』(1993・東京大学出版会) ▽佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史』(2002・有斐閣アルマ) ▽中嶋啓雄著『モンロー・ドクトリンとアメリカ外交の基盤』(2002・ミネルヴァ書房)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の孤立主義の言及

【アメリカ合衆国】より

…さらには,〈自由〉という言葉自体,あるいは教科書などに書かれた〈アメリカ史〉なども統合の象徴的機能をもつ。 アメリカ合衆国は,建国期より19世紀末まではアメリカ大陸に発展することに専心し,広く国際政治に介入することを控え,孤立主義的であった。19世紀末,米西戦争を契機に世界列強となった合衆国は,第1次大戦,第2次大戦を経て超大国となり,政治,軍事,経済,文化の面で決定的な発言権をもち,〈全能のアメリカ〉が意識されるようになった。…

※「孤立主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

孤立主義の関連キーワード南ヨーロッパヨーロッパ決済同盟ヨーロッパ投資銀行ヨーロッパトルコヨーロッパロシアユーロスペースヨーロッパ労連ヨーロッパ通貨機構ヨーロッパの火薬庫ヨーロッパ級

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

孤立主義の関連情報