コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

マツモムシ Notonecta triguttata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マツモムシ
Notonecta triguttata

半翅目異翅亜目マツモムシ科。体長 13mm内外。体はやや細長く,背面はふくらみ,腹面は平たい。全体に汚黄白色で,前胸背中央部,小楯板 (しょうじゅんばん) ,爪状部,半翅鞘などは黒色または黒色斑があるが,変異が多い。頭部は幅広く,複眼は大きく暗褐色。前胸背は台形で,前方は頭部と同幅である。後肢は非常に長く,発達した遊泳肢となる。池沼などの静水に普通にみられる水生昆虫で,背面を下にして泳ぐ。小動物を捕え,体液を吸収する。手で捕えると口吻で刺されることがあり,非常に痛い。北海道,本州,四国,九州,朝鮮に分布する。なおマツモムシ科 Notonectidaeは英名を back swimmerといい,その名のとおりすべて背を下向きにして泳ぐ。背面は丸くふくれるが腹面は平たい。後肢は長く,先端が扁平な櫂状となり泳ぐのに適している。呼吸は尾端を水面に出して,腹部末端の気門より空気を取入れる。世界の池沼などに 200種以上が知られ,日本には約 10種を産する。 (→異翅類 , 半翅類 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

マツモムシ

半翅(はんし)目マツモムシ科の水生昆虫の1種。日本と朝鮮に分布。体長13mm内外,汚黄色に黒斑がある。池沼,水田などの静水にすみ,水面下を腹面を上にして泳ぐので人目をひきやすい。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マツモムシ
まつもむし / 松藻虫
back swimmer

昆虫綱半翅(はんし)目異翅亜目マツモムシ科Notonectidaeに属す昆虫の総称、またはそのなかの1種。この科の昆虫は体長4~16ミリメートル、水生で背を下にして泳ぐ。体はボートのような形で、前脚と中脚が捕獲脚となり、後脚は長くオールのような遊泳脚となる。日本には約10種が知られる。
 マツモムシNotonecta triguttataは、水草の生えた静水中に普通にみられる。体長13ミリメートル内外、体は黄色で大きな黒斑(こくはん)がある。水生の小昆虫、オタマジャクシ、小魚などを捕食し、不用意に手などでとらえると口吻(こうふん)により刺されることがある。早春、水面に浮かんだ葉の裏に卵塊を産む。琉球(りゅうきゅう)諸島以外の日本全土に分布し、国外では朝鮮半島から知られる。[林 正美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

マツモムシの関連キーワードマツモムシ(松藻虫)黄色松藻虫カメムシ小松藻虫松藻虫

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android