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マルティヌス Martinus

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大辞林 第三版の解説

マルティヌス【Martinus】

316~397) トゥール司教。フランスの守護聖人。自分の上衣を半分に裁ち、一方を寒さに震える貧者に与えたと伝えられる。サン-マルタン。

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世界大百科事典 第2版の解説

マルティヌス【Martinus】

315‐397
トゥールの司教,聖人。パンノニアサウァリア出身のローマの軍人であったが,355年アミアンに駐屯中,貧者の装いをしたイエスとの出会いにより禁欲的生活に入ったといわれる。ポアティエ司教ヒラリウスのもとで聖職者となり,ミラノおよびイリュリクムアリウス派の勢力と戦ったのち,360年ごろポアティエ近郊にガリア最初の修道院といわれるリギュジェLigugé修道院を設立した。372年トゥール司教になると同時に設けたマルムーティエMarmoutier修道院では聖職者の養成と伝道を行い,教勢はガリア北東部に及ぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マルティヌス
まるてぃぬす
Martinus
(315―397)

トゥールの司教、聖人。パンノニア出身のローマの軍人。335年アミアンにおいて、厳寒に震える乞食(こじき)を装ったイエスに自らの外套(がいとう)を与えた以後に、彼の禁欲的生活が始まったといわれる。360年ごろポアチエ近郊に西方世界の最初の修道院といわれるリギュジェ修道院を、さらに372年のトゥール司教叙任直後、同都市にマルムティエ修道院を設立した。エジプト的、オリエント的修道制の影響を受けた同修道院の形態は、彼の僧房を中心とする弟子たちの僧房の集合体であったが、規約は存在しなかった。507年クロービス1世が西ゴート戦をマルティヌスの霊の導きで戦勝したと信じて以来、彼はフランク王国の第一級の国家聖人として崇敬の対象となった。[徳田直宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のマルティヌスの言及

【ガチョウ(鵞鳥)】より

…逆にガチョウたちに追いかけられる娘は夫をもてないという。11月11日の聖マルティン(マルティヌス)の祝日にガチョウの丸焼きを食べるのはよく知られる風習だが,マルティンとガチョウの結びつきは,彼がトゥールの大司教に選ばれたとき身を隠したが,それをガチョウが鳴いて居場所を教えたためとか,主神オーディンにささげられた聖なるガチョウがキリスト教改宗とともにマルティンに移されたからとする説がある。マルティン祭は古くから冬の始まりとされ,そのころガチョウは脂がいちばんのっておいしい時期でもあった。…

【聖遺物】より

…4世紀にはすでに聖遺物崇拝が定着している。聖マルティヌス(サン・マルタン)の臨終(397)には,トゥールとポアティエの住民が集い,遺骸の帰属をめぐって争った。9世紀にはローマから殉教者の遺骨を北ヨーロッパの諸修道院へ輸送斡旋したデウスドーナなる人物の活躍が知られている。…

【聖人伝】より

…コンスタンティヌス帝とリキニウス帝によるキリスト教公認(ミラノ勅令,313)以後は殉教者以外の聖人もしだいに崇敬されるようになった。エジプトの修道士パウロス,アントニウスがまず対象となり,西方ではガリアに伝道したマルティヌス,アイルランドに渡ったパトリックらも加えられた。マルティヌスにはスルピキウス・セウェルスSulpicius Severus(360ころ‐420ころ)やトゥールのグレゴリウスによる伝記がある。…

【聖マルティン祭】より

…キリスト教の聖人マルティヌスを記念するローマ・カトリック教会の祝日。11月11日。…

【チャペル】より

…キリスト教徒の礼拝堂,祭室。語源は,トゥールの司教マルティヌスの着用していた〈カッパcappa(長衣)〉で,聖遺物であるその衣の安置所をチャペルといった。またマルティヌスの長衣を初期フランクの諸王が持ち歩き礼拝のときに飾ったところから,城内の礼拝所をチャペルと呼ぶことになったともいう。…

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