出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…屋根の上に煙突がつき出されたのは,炉の上の〈おおいもの〉が屋上に延長した結果であるが,それが数世紀間も屋上に伸びなかったのは,戸外の風が強いと,煙突から逆風がはいって炉の煙を室内にはき出すためで,その防止法は長い間人々の頭を悩ました。しかし15~16世紀に室内では炉の〈おおいもの〉がマントルピースに近いものにかわり,屋上では煙突が建築物の一部として装飾されるようになり,とくにイタリアのベネチアでは,建築上の理由からでなく美学上の理由から,さまざまの煙突(とくにその先端の装飾や形)がみられるようになった。それらはいずれも,煙を煙突の先端からでなく横から出す旧式の構造であった。…
…したがって壁炉は室内の〈位〉を決定するものとして,時代時代の好みにしたがって意匠がこらされた。またそのマントルピースは装飾品や記念品を置く好適の棚となった。イスラム世界の住宅では,室内の壁面を華麗なタイルで化粧することが愛好された。…
…この時代には,煙を煙道に導くための覆いは木造であり,そこにプラスターあるいは土を塗って耐火性をもたせていた。この部分は後に煉瓦積みとなり,覆いの部分全体が壁体の中に隠され,室内側には炉口を囲って装飾的に暖炉を構成するマントルピースが設けられるようになる。炉室fireboxの上部はただちに煙道につながるのではなく,すぼみが設けられる。…
※「マントルピース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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