デジタル大辞泉
「メディアリテラシー」の意味・読み・例文・類語
メディア‐リテラシー(media literacy)
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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メディアリテラシー
(1)新聞やテレビ放送などのマスメディアが発信する情報を,評価し,批判的に理解する能力.(2)各種メディアを活用する能力.メディアを使いこなす技能(メディアスキル)や「情報リテラシー」とほぼ同じ意味で使われている.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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メディアリテラシー
media literacy
メディアの特性を理解して使いこなす複合的な能力。人間が社会のなかでいろいろな情報を入手する手段としては,新聞,雑誌,ラジオ,テレビという既存のマス・メディアのほか,インターネットの電子メール,ウェブサイト(→ワールド・ワイド・ウェブ WWW),ブログなどの新しいメディアの比重も高まっている。これらのメディアの特性を知り,その情報を処理する新しい「読み書き」の能力が求められるようになった。メディアからもたらされるさまざまな情報を主体的かつ批判的に受け止め読みこなす能力,電子メールやウェブサイトなどで発信する情報がもたらす影響を予測する能力,双方向コミュニケーションにおけるいろいろなトラブルを処理・回避する能力などである。インターネット社会における悪意や犯罪の存在,それを防ぐためのセキュリティの知識なども必須である。またそのような予備知識のない児童に対する適切な指導・教育も不可欠である。ウェブ閲覧ソフトウェアに内蔵されている「ペアレンタル・コントロール(見せたくないサイトなどを排除する機能)」の利用などは,広い意味でのメディアリテラシーといえる。(→コンピュータリテラシー)
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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百科事典マイペディア
「メディアリテラシー」の意味・わかりやすい解説
メディア・リテラシー
英語media literacy。リテラシーとは〈読み書き能力〉の意味だが,メディア・リテラシーはそこから派生した概念。1980年代から英米で使用されるようになり,日本でも1990年代から一般化した。次の三つの側面に大別することができる。(1)メディア受容能力。メディアから送り出される情報を批判的に読みとき,メディアがどのように現実を構成しているのかを理解すること。(2)メディア使用能力。メディア機器を自らのものとして使いこなす能力。デジタル・ディバイドへの観点も重要である。(3)メディア表現能力。メディアを用いて表現し,他者とのコミュニケーションを行うこと。印刷・放送といった諸メディアはもとより,インターネットによって情報の受発信が双方向的になりつつある現在において,とりわけ重要な概念となりつつある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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知恵蔵
「メディアリテラシー」の解説
メディアリテラシー
テレビ番組や新聞記事などメディアからのメッセージを主体的・批判的に読み解く能力。リテラシーというのは「読み書き能力」のことで、読む力と同時に書く力も含む。情報をうのみにせず、どんな意図で作られ、送りだされているかを自分の頭で判断する。そしてそれを通じて自ら情報発信する力を身につける。そうした試みはカナダなど欧米では早くから学校教育のカリキュラムに組み込まれているが、日本でも1990年代以降、全国に広がってきた。教育界や放送界での取り組みも始まり、市民のネットワークも作られつつある。背景には放送と青少年に関する委員会の設置に至るような、子供や若者への放送メディアの影響に対する関心の高まりがある。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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メディアリテラシー
めでぃありてらしー
media literacy
新聞やテレビなどの内容をきちんと読みとりマスメディアの本質や影響について幅広い知識を身につけ、批判的な見方を養い、メディアそのものを創造できる能力のこと。イギリスやオーストラリアなどの英語圏では、内容を読み解き、制作も手がけるメディア教育がさかんである。日本でもメディアリテラシーの重要性が教育界で叫ばれるようになり、新聞を使った授業などが行われている。メディアリテラシーが充実すると、メディアの実情がわかる消費者がふえ、マスメディア側の立場を危うくするが、マルチメディア時代には不可欠なものである。
[竹村 章]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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