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メリダ Mérida

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メリダ
Mérida

スペイン西部,エストレマドゥラ州南部,バダホス県都市グアディアナ川の右岸に位置する。エメリタ・アウグスタの名で前 25年に建設された。ローマの属州ルシタニアの首都としてイベリア半島有数の都市となり,9万人の守備隊を収容した。ローマ時代の建造物が多数残っていて,1993年世界遺産の文化遺産に登録されている。特に 81のアーチをもつ橋が有名。主産業は農産物の集散と観光業。人口4万 7982 (1991推計) 。

メリダ
Mérida

ベネズエラ北西部,メリダ州州都メリダ山脈中部,チャマ川の広い河岸段丘に位置し,標高約 1640m。低緯度にあるが,標高が高いため気候は快適で,年平均気温 18℃。 1558年建設。しばしば地震の被害を受け,また高所にあり交通の便が悪かったため発展が妨げられたが,古くから宗教と教育の中心地で,市内には大聖堂,修道院,アンデス大学 (1785) などがある。 1930年代なかば以降,北東の首都カラカス方面,北西のマラカイボ低地,南のリャノス方面などへ道路が通じるとともに,周辺一帯の商工業中心地となり,コーヒー,サトウキビ,小麦などを集散し,織物,たばこ,紐類,植物油,家具などを製造する。また果実の砂糖煮,ルアナ (ポンチョのような毛織物のマント) などの特産品がある。周辺には 4000m級の高峰が多く,その一つエスペホ山 (4836m) へは長さ 12kmのケーブルカーが通じ,スキーや登山も楽しめるため,観光客が多い。人口 16万 7992 (1990) 。

メリダ
Mérida

メキシコ東部,ユカタン州の州都。ユカタン半島最大の都市で,同半島北西部に位置する。インディオのマヤ族の古代都市があった地に 1542年にスペイン人 F.モンテホによって建設された。周辺の石灰岩台地はヘネケン (繊維植物) の世界的産地で,市はその集散・加工地として発展。またチチェン・イツァ,ウシュマル,ジビルチャルトゥン,カバなど州内各地にあるマヤ遺跡への観光基地としてもにぎわう。言語や衣装など,インディオ文化の影響が色濃く残っている。市内にはモンテホ宮殿 (1549) ,大聖堂 (16世紀) をはじめとする植民地時代の古い建築物や,考古学博物館,ユカタン大学 (1624) ,メリダ工科大学 (1961) などの文教施設がある。メキシコ内陸部からの幹線道路,鉄道が市まで通じる。北約 30kmのメキシコ湾岸に外港プログレソがあり,鉄道,道路で連絡。人口 55万 7340 (1990推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

メリダ(Mérida)

メキシコのユカタン半島北部にある都市。サイザル麻の栽培が盛ん。周辺にマヤ文明遺跡が多く、観光拠点となっている。
ベネズエラ西部の高原都市。メリダ州の州都。アンデス山脈の北端、メリダ山脈中央部西麓に位置する。同国最高峰ボリーバル山をはじめ、標高5000メートル級の山々を望む。赤道近くの高原の気候のため、コーヒー豆の生産が盛ん。
スペイン西部、グアディアナ川北岸にある都市。ローマ帝国の植民都市としてオクタビアヌスにより築かれた。3世紀末には「小ローマ」と呼ばれるほど繁栄し、ローマ劇場、円形闘技場、ローマ水道橋、ディアナ神殿トラヤヌス帝の凱旋門などの遺跡が残る。1993年「メリダの遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録された。

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百科事典マイペディアの解説

メリダ

メキシコ南東部,ユカタン州の州都。サイザルアサの栽培・加工の中心で,ユカタン半島の商業の中心,マヤ遺跡観光の基点。ユカタン大学には黄熱病研究のため滞在した野口英世の胸像がある。
→関連項目ユカタン半島

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世界大百科事典 第2版の解説

メリダ【Mérida】

スペイン南西部,バダホス県の都市。人口3万4297(1979)。グアディアナ川北岸に位置し,屠殺業の中心地。前25年,ローマ皇帝アウグストゥスが建設し,〈エメリタ・アウグスタ〉と命名する。サラマンカとセビリャ,トレドとリスボンを結ぶ中継地点で,ローマ時代にルシタニア州の主都となり,組織的な都市建設が行われた。城壁,宮殿,水道,巨大な円形劇場など,ローマ文化の遺跡が都市のいたるところに残されている。【岡住 正秀】

メリダ【Mérida】

ベネズエラ西部,メリダ州の州都。人口17万0902(1990)。メリダ山脈の山間盆地(標高1625m)に1558年に創設された。西ヨーロッパに似た自然環境のため低地部の大農園主の居住地として開発された都市で,本格的な発展は19世紀後半のコーヒー生産とともに始まった。1958年の農地改革により両側の山地部が解放小作農民に分譲された結果,製材綿織物製油などの新しい産業が興っている。ロス・アンデス大学(1785創立)があり,公園の多いことでも知られている。

メリダ【Mérida】

メキシコ南東部,ユカタン州の州都。人口52万3000(1990)。年平均気温26℃(年較差7.3℃),年降水量940mm。周辺はエネケン(サイザルアサ)のモノカルチャー地帯として知られる。16世紀半ば,古代マヤ都市のあとにモンテホにより都市が建設され,大聖堂,モンテホ邸宅など植民地初期の建物が残され,白壁に囲まれた美しい町並みは〈白亜の都〉とも呼ばれている。東120kmにチチェン・イッツァ,南80kmにウシュマルのマヤ文明の代表的な遺跡があり,その観光の基地となっている。

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大辞林 第三版の解説

メリダ【Mérida】

スペイン南西部の都市。エストレマドゥーラ地方の中心。ローマ時代の遺跡が多い。
メキシコのユカタン半島にある都市。マヤの都市跡に建設され、街が白壁で囲まれている。

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世界大百科事典内のメリダの言及

【ユカタン半島】より

…この水を風車でくみ上げて利用する。北西部のメリダ付近は比較的開発された地域で,エネケン(サイザルアサ)の世界的な産地である。南部は人口が希薄でマヤ族の居住地となり,マホガニーなどの熱帯林の伐採も行われる。…

※「メリダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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