メルロー・ポンティ(読み)メルローポンティ

百科事典マイペディア 「メルロー・ポンティ」の意味・わかりやすい解説

メルロー・ポンティ

フランスの哲学者。コレージュ・ド・フランス教授。サルトルとともに実存主義を主導したが,のち決裂した。後期フッサールの〈生活世界〉を受ける身体的主観としての人間実存と相互主観性の強調,それらによる実存主義とマルクス主義統合(《知覚の現象学》1945年,《意味と無意味》1948年),ソシュール受容による現象学革新(《シーニュ》1960年,《世界の散文》1969年),ハイデッガーを受ける新たな存在論の試み(《眼と精神》1961年,未完成に終わった《見えるものと見えないもの》)がとりわけ重要。その思想はサルトルにまして構造主義,ポスト構造主義の諸思潮にあって高く評価され続けている。
→関連項目木田元フッサール

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android