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メートランド Maitland, Frederic William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メートランド
Maitland, Frederic William

[生]1850.5.28. ロンドン
[没]1906.12.19. カナリア諸島,ラスパルマス
イギリスの法史学者,歴史家。イートン校,ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ出身。 1876年弁護士となり,実務にたずさわったのち,歴史研究に進み,84年ケンブリッジ大学助教授,88年同大学教授。法史の科学的研究に努め,87年セルデン協会を設立。多数の著作により,イギリス法制史,中世史の発達に寄与した。主著"Bracton's Note-Book" (1887) ,『イギリス法制史』 The History of English Law before the Time of Edward I (1巻,95,2巻,98,F.ポロックと共著) ,"Domesday Book and Beyond" (97) ,『イギリス国制史』 The Constitutional History of England (1908) 。

メートランド
Maitland, John Maitland, 1st Lord

[生]1545
[没]1595.10.3. サールステーン
スコットランドの政治家。フルネーム John Maitland, 1st Lord Maitland of Thirlestane。1567年国璽尚書になり,女王メアリー・スチュアートを支持して,一時投獄。1583年ジェームズ6世(1世)の枢密顧問官,1586年主席顧問,1587年大法官になり,王の側近筆頭として,イギリスとの合同,国教会との妥協政策を推進。1590年サールステーン男爵に叙された。メートランドの政策は貴族の反感を買い,1592年一時失脚したが,死去するまで大法官の職にとどまった。ウィリアム・メートランドの弟。

メートランド
Maitland, Samuel Roffey

[生]1792
[没]1866
イギリス国教会の教会史家。非国教徒の法律家であったが,国教徒に改宗し,グロスターのクライストチャーチの牧師となった (1823~27) 。教会史研究家としてすぐれた業績を上げた。『ブリティッシュ・マガジン』の編集者。主著"Facts and Documents Illustrative of the History,Doctrine,and Rites of the Ancient Albigenses and Waldenses" (32) ,"Essays on Subjects Connected with the Reformation in England" (49) 。

メートランド
Maitland, William

[生]1528頃.レシントン?
[没]1573.6.9? リース
スコットランドの政治家。 J.メートランドの兄。 1561年フランスから帰国したメアリー・スチュアートの国務卿となり,以後イングランド王位を彼女のものとするために画策。メアリーのイングランドへの逃亡後もスコットランドにとどまり,69年彼女と4代ノーフォーク (公) との結婚を策したが不成功。 70年メアリー支持派を率いて内乱を起し,73年までエディンバラ城を確保したが,降伏,獄死した。

メートランド
Maitland

オーストラリア,ニューサウスウェールズ州東部,ニューカッスルの北西 31kmのハンター川沿岸にある都市。酪農をはじめとするハンター川下流域の農牧地帯の農産物集散加工および商工業中心地。しばしば洪水の被害を受けてきた。南にサウスメートランド炭田がある。人口4万 6733 (1991推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

メートランド(Maitland)

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州東部の都市。シドニーの北約160キロメートル、ハンター川下流部に位置し、たびたび洪水に見舞われる。酪農が盛んで石炭も産する。

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百科事典マイペディアの解説

メートランド

英国の法制史家。弁護士を経て,ケンブリッジ大学教授。イギリス法制史の史料を編纂(へんさん)し,またギールケなどゲルマン学派の立場をもって,イギリス封建社会成立に関する古典学説を確立した。

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世界大百科事典 第2版の解説

メートランド【Frederic William Maitland】

1850‐1906
イギリスの法制史家。ケンブリッジ大学卒業後一時弁護士となったが,1884年に母校の講師,88年同教授となり,死に至るまでこの地位にとどまった。その学風は,法制史の研究をできるだけオリジナルな史料に基づいて行うことであった。常に最善の証拠を求めて古文書や訴訟記録などを丹念に研究し,そのうえで過去の法の技術的な形式の発展のみならず,法生活全体のありのままの姿を正確に描くことに努力した。また従来無視されていた法制史を政治史や社会経済史等と関連させ,さらには比較法制史の立場から英法をながめる努力も行っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メートランド
めーとらんど
Maitland

オーストラリア南東部、ニュー・サウス・ウェールズ州の都市。ニューカッスルの北西30キロメートルにある。人口5万3803(2001)。ハンター川沿いに位置し、洪水が多い。酪農地帯を控えて農牧関連工業が立地し、炭鉱がある。歴史的建造物が残る。1818年流刑入植地となり、1945年市制施行。[谷内 達]

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