メーナ(英語表記)Mena (y Medrano), Pedro de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「メーナ」の解説

メーナ
Mena (y Medrano), Pedro de

[生]1628.8.20. グラナダ
[没]1688.10.13. マラガ
スペインの彫刻家。彫刻家の父に学んだのち 1652年 A.カーノ助手となり,彼のバロック的作風から強い影響を受けた。 58年マラガにおもむき大聖堂の聖歌隊席装飾を手がけ工房を構えた。 63年マドリード,トレドに旅行,トレド大聖堂の彫刻家として登録。 64年マラガに戻りスペイン各地の教会のために,写実的作風で強い宗教性を表現した多数の多彩色木彫を制作。代表作『アッシジの聖フランシスコ』 (トレド大聖堂) 。

メーナ
Mena, Juan de

[生]1411. コルドバ
[没]1456. トレラグーナ
スペインの詩人。国王フアン2世の寵臣でマルケス・デ・サンティリアナ侯爵の親友。多くの抒情詩を残したが,代表作はダンテにならいつつルネサンス詩の誕生を用意した『運命迷路』 El laberinto de fortuna (1444) 。

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世界大百科事典 第2版「メーナ」の解説

メーナ【Pedro de Mena】

1628‐88
スペインの彫刻家。グラナダに生まれ,マラガで。彫刻家の父の工房で学んだ後A.カーノの弟子・協力者となる。深い宗教性をただよわせ,感傷的で抒情的な彼の木造賦彩聖像彫刻は,スペイン全土で名声を博し,数多くの《悲しみの聖母》《エッケ・ホモ(この人を見よ)》《処女懐胎》等を刻んだ。《悔悟するマグダラのマリア》(バリャドリード国立彫刻美術館)は代表傑作として知られる。【神吉 敬三】

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世界大百科事典内のメーナの言及

【スペイン美術】より

…バロック時代に入るとカスティリャ派のG.フェルナンデスがマニエリスムの表現主義的傾向を継承発展させた。それに対して南部セビリャ派のマルティネス・モンタニェース,グラナダ派のA.カーノやP.deメーナが優雅なレアリスムを展開し,当時の民衆の素朴な信仰心にこたえたのである。
【絵画】
 スペイン絵画の源流を遡及的に確認しうるのはモサラベ美術の写本挿絵までで,それ以前のものは現存しない。…

※「メーナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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