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モスコビウム もすこびうむ moscovium

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モスコビウム
もすこびうむ
moscovium

アクチノイド人工放射性元素の一つ。原子番号115、元素記号Mc。周期表第15族に属する。新元素として認定されるまでの暫定名称はウンウンペンチウムununpentium(暫定元素記号Uup)。2003年にアメリカロシアの共同研究で行われたカルシウム原子核をアメリシウム原子核に衝突させる実験で115番元素が合成されたとの報告が2004年にあり、2013年にスウェーデンのチームがその再実験に成功した。
 2015年12月、国際純正・応用化学連合(IUPAC:International Union of Pure and Applied Chemistry)は、IUPACと国際純粋・応用物理学連合(IUPAP:International Union of Pure and Applied Physics)の共同作業部会(JWP:Joint Working Party)が115番元素の発見を承認したことを発表し、117番元素とともに元素名提案権をロシアのドゥブナ研究所(ドゥブナ合同原子核研究所)、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所、同じくオークリッジ国立研究所の共同研究グループに与えた。2016年6月、116番元素リバモリウム命名の際にも提案された名称のモスコビウムmoscoviumと元素記号Mcがふたたび提案され、同年11月に公認された。この名称はドゥブナ研究所の所在地であるモスクワ州にちなむ。
 質量数287、288、289、290の同位体報告例があり、いずれもきわめて短い半減期でα(アルファ)崩壊してニホニウムになる。[岩本振武]

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